NTTドコモがERC6551搭載のブロックチェーンゲーム提供へ
NTTドコモが、イーサリアム(Ethereum)の標準規格「ERC-6551」を搭載したブロックチェーンゲーム「GT6551」の開発および提供予定を12月20日に発表した。なおこのゲームは、ドコモ開発のメタバース「MetaMe(メタミー)」上でプレイ可能なレーシングブロックチェーンゲームであるとのこと。
「ERC-6551」は、NFTである「ERC-721」トークンを独自のスマートコントラクトアカウント(Token Bound Accounts:TBA)として活用できる規格。2023年5月7日にイーサリアムメインネットで公開された。同規格は、複数のNFTを組み合わせ、一つにまとめる機能を有している。
「GT6551」は同機能に着目して開発したゲームとのことで、ユーザーはゲーム内で用いるNFTアイテムの一つであるレーシングマシンに、車のパーツなどのNFTアイテムを自由に複数組み合わせてカスタムし、それらを一つにまとめたNFTアイテムが作成可能だという。
つまりレーシングマシンの性能やデザインをカスタムする「部品NFT」と、レーシングマシンに搭乗するドライバーをカスタムする「ドライバーNFT」の2種類のNFTを組み合わせることでレーシングマシンのカスタムができるとのこと。
これにより同ゲームでは、作成したレーシングマシンをオリジナルの自身のコレクション(資産)として所有することや、レーシングマシンにアイテム(NFT)を複数組み合わせてマシンの性能を向上させるなどが可能であるという。
なおドコモによると「ERC-6551」の特性を用いたブロックチェーンゲームの提供は世界初になるとのことだ。
同ゲーム「GT6551」は来年1月29日からベータ版の提供を開始し、「MetaMe」上でのリリースは2025年春を予定しているとのこと。また「部品NFT」および「ドライバーNFT」は「MetaMe NFT マーケットプレイス」にて2025年2月から販売開始する他、NTTドコモのweb3子会社NTT Digital提供の「scramberry WALLET SUITE」を2025年4月以降に導入する予定であるという。具体的なサービス提供開始時期、販売開始時期については、「MetaMe」公式サイト上で決まり次第、順次アナウンスされるとのこと。
また同ゲーム開発を記念して、12月21日に開催されるweb3のeスポーツイベント「NEO SERIES 2024 Rd.Final」にて同ゲームを初公開するとのことだ。
ちなみにNTTドコモのブロックチェーンゲームの取り組みとして、今年4月にブロックチェーンゲーム「Gas Hero」やNFTマーケットプレイス「MOOAR(ムーア)」を提供するFSL(ファインドサトシラボ)グループとの連携により、NFTマーケットにおけるNFTコンテンツの一次流通と二次流通を促進させる実証実験を実施していた。
NTTドコモが、NFTの最新規格を搭載したレーシングブロックチェーンゲーム「GT6551」の開発を発表しました!
— NTT Digital Japan (@nttdigital_jp) December 20, 2024
このゲームがプレイできるメタバース「MetaMe」には #NTTDigital のscramberry WALLET SUITEを導入予定。より簡単にNFTを扱えるようになります✨https://t.co/e4rK1Dzc7L
参考:NTTドコモ
画像:iStocks/GA161076