DeFi特化のVC「Framework Ventures」がFutureswapとCommon Labsに合計90万ドルを出資
DeFi領域特化のVC「Framework Venturs」が分散型先物取引所「Futureswap」へ40万ドル、PoSブロックチェーンedgewareの開発企業「Common Labs」に50万ドル投資をしたことが、The Blockの報道で明らかになった。さらに、同社はEdgewareへ20,000ETHをスマートコントラクトへロックしたことも明らかになっている。
Framework Venturesの創設者のMichael Anderson(マイケル・アンダーソン)氏は「Framework Venturesは、既存のベンチャーキャピタル企業とは異なるアプローチを取り、通貨の単純な購入を超えて、ネットワークの開発をサポートしています。一般的なベンチャーキャピタリストは、これらの資産を購入し、保持します。そして、ヘッジファンドはトークンを交換してリターンを出します。その他の企業はプロトコルの上にアプリケーションを構築します。Framework Venturesの考えとしては、ネットワークの価値を最大化するためには、ベンチャーキャピタリスト、ヘッジファンド、開発企業らが行う3つの行動を全て行うことだと考えています」とThe Blockに答えている。
今後は、Defi領域でも特にデリバティブ取引、貸付、借入に絞って投資をしていくとのこと。そして、ステーブルコインはアプリケーションレイヤー特に、ゲーム、コマース、コンテンツ領域において重要とのこと。
編集部のコメント
Framework Ventuersは、LPに BDC Capital、Cadillac Fairview、Royal Bank of Canada、およびKensington Capitalが管理するBC Tech Fundなどが存在しています。これまでDefi領域への投資は、ChainlinkとSynthetixに対して行ってきました。Chainlinkへの出資額は明らかになっていないですが、Synthetixへは380万ドルの出資と、500万SNX(Synthetixが発行するトークン)を購入しています。
続いて、Common Labsについての説明です。Common LabsはPolkadotエコシステムでスマートコントラクトプラットフォームであるEdgewareを開発しています。Edgewareは、効果的なオンチェーンガバナンスを実現することを目指しています。
Framework Venturesが従来のベンチャーキャピタルの役割、ヘッジファンドの役割、開発企業の役割全てを担うことで、新たなベンチャーキャピタル、投資手法を生み出そうとしていて、非常に興味深いです。未だあらたなベンチャーキャピタルの形は体系化できていないので、リサーチを深めていきたいとあたらしい経済編集部は考えます。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:antoniokhr)