バンクーバー、ビットコインを市財源に採用へ、政策が可決=報道

「ビットコインに友好的な都市」目指す

カナダのバンクーバーが、市の財源としてビットコイン(BTC)の使用を認める政策を可決した。暗号資産メディアの「ビットコインドットコム(Bitcoin.com)」が12月13日報じた。

報道によれば、バンクーバー市議会は12月11日、バンクーバーを「ビットコインに友好的な都市」とし、自治体での潜在的な利用を調査する動議を承認したという。

ブルームバーグが12月6日報じたところによると、市議会ではケン・シム(Ken Sim)市長が提出した「金融準備の多様化による購買力の維持 – ビットコインに友好的な都市になる」という議案が審議された。

なおシム市長の所属するABCバンクーバー党は、市議会の11議席中過半数を占めるという。

シム氏の動議では、2021年にビットコインを法定通貨として認めたエルサルバドルから、ビットコインでの納税受け入れを開始したスイスのツーク州まで、ビットコインを受け入れている他の地方自治体や国家政府が享受していると思われる利益について説明されている。

また、ビットコイン導入は革新を推進する方針の表れであり、従来の通貨に伴う「価値の変動性、下落、インフレ圧力」から市の購買力を守ることになると主張されている。

またこの議案では、ビットコインマイニングの電力消費の多いプロセスが、行き場のない再生可能エネルギーや廃棄メタンガスから余剰エネルギーを消費するとし、「環境上の利点が示されている」と述べられているとのことで、「排出量を削減」するとともに、再生可能エネルギープロジェクトを財政的に実現可能にするとされた。

シム市長は今回の動議承認を喜んでおり、「バンクーバーはすでに暗号資産の世界をリードしており、ビットコインをこの街の金融戦略にどのように組み入れることができるかを模索することで、次のステップに進むことを楽しみにしている」と述べている。

シム市長は以前より、ビットコインは「人類史上最大の発明」であると公言している。投資助言ではないとしているが将来的にはビットコインの価値は「潜在的に」現在の何倍にもなると信じているという。

参考:報道ブルームバーグ
画像:PIXTA・iStocl-LongQuattro

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