Movement Network、メインネットベータ版と独自トークン「MOVE」をローンチ

Movement Network、メインネットベータ版がローンチ

独自仮想マシン「MoveVM」で構築されたイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワークであるムーブメントネットワーク(Movement Network)のメインネットベータ版が12月5日にリリースされ、これに伴い、同ネットワークのネイティブトークン『MOVE』のTGE(トークン生成イベント)が9日に実施された。

メインネットベータ版のリリースに際してインフラプロバイダーは、ムーブメントネットワークで他のチェーンのフルノードに相当するフォロワーノードを運用できるようになるとのこと。

また同ネットワークには、RPCノード、インデクサー、パーミッション型スマートコントラクト、ブロックエクスプローラー、ジェネシスNFTなどの基本コンポーネントの実装がサポートされており、ネットワークオペレーターは、ネットワーク全体の状態の同期と運用の安全性を確保するために、一連の演習を実施するという。

また「MOVE」稼働により、同トークン保有者はLST(リキッドステーキングトークン)パートナーを介してイーサリアムに「MOVE」を預け入れ、ムーブメントネットワークのセキュリティに貢献できるようになったとのこと。「MOVE」を用いたセキュリティを構築することで、ネットワークは迅速なファイナリティ実行のために事後確認を開始できるようになるという。

またムーブメントネットワークの初期ユーザーとコミュニティメンバーに対し、「MOVE」の最大供給量の10%である、10億トークンを割り当て、エアドロップで受け取る資格が付与された。なおエアドロップに参加するユーザーは、ムーブメントネットワークのメインネットで請求(クレーム)することで、1.25倍の「MOVE」を獲得できるとのことだ。

また「MOVE」の最大供給量の17.5%は、主にネットワークの開発を行うムーブメントラボ(Movement Labs)に所属している初期貢献者に、22.5%はムーブメントネットワークに助言や戦略的なサポートをしている早期支援者に割り当てられ、10%は財団が保有するとのことだ。

「MOVE」ローンチにあたり、バイナンス(Binance)などの海外暗号資産(仮想通貨)取引所で「MOVE」の取り扱いが開始している。

なおムーブメントは、メタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門ディエム(Diem)が開発したプログラミング言語「ムーブ(Move)」が採用されている。 ・この「ムーブ」は、Diemの元開発チームのメンバーによって開発されたL1ブロックチェーンの「アプトス(Aptos)」および「スイ(Sui)」でも使用されている言語だ。

参考:ムーブメントネットワーク
画像:iStocks/Ket4up

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。