ウィズダムツリー、米SECに「XRP現物ETF」のS1申請書を提出

WisdomTreeがXRP現物ETFのS1申請書提出

米資産管理会社ウィズダムツリー(WisdomTree Digital Commodity Services)が、暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)の上場投資信託(ETF)のS-1申請書類(FORM S-1)を、米証券取引委員会(SEC)に12月2日提出した。

SECへのXRP現物ETFの申請は、過去にもいくつかの事例がある。10月8日には米暗号資産運用会社カナリーキャピタルグループ(Canary Capital Group)が、同月2日には米暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、そして11月1日にはスイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、それぞれXRP現物ETFの登録申請を行っている。

今回ウィズダムツリーが提出した申請書によると、同社が申請した現物XRPのETF名称は「WisdomTree XRP Fund」となっている。このETFは、シーボーBZX取引所(Cboe BZX Exchange)に上場される予定だ。なお、信託の受託者はデラウェア・トラスト・カンパニー(Delaware Trust Company)が務めることが明記されている。一方で、記事執筆時点ではティッカーシンボル及びXRPを信託するカストディ企業はまだ決定されておらず、空欄となっている。

ウィズダムツリーは、SECへの登録届出に先立ち、XRPのETFに関する法定信託(Statutory Trust)を11月25日に米デラウェア州で登録していた。

ちなみにSECは2020年にリップル社を訴え、XRPの販売が未登録の証券提供に当たると主張。いわゆるリップル裁判が始まった。

その後2023年7月に、同裁判の担当判事であるアナリサ・トーレス(Analisa Torres)氏が、XRPは公開取引所で販売された場合は証券ではないとの判決を下し、リップル社に部分的な勝利を与えた。ただし、この判決はXRPの機関投資家による販売は、証券の提供として適格となる可能性があるとされた。

参考:申請書
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。