DeFiプロトコル「スカイ(旧メイカー)」、独自ステーブルコインUSDSをソラナ展開

SkyがUSDSをSolana展開

DeFi(分散型金融)プロトコル「スカイ(Sky:旧Maker)」発行の独自ステーブルコイン「USDS」が、ソラナ(Solana)上に展開された。「スカイ」公式Xアカウントより11月19日発表された。

これにより、スカイは「USDS」をソラナ初の主要な「DeFi独自ステーブルコイン」として位置付け、貸付・借入・取引などに新たな機会を提供していくとのこと。

またスカイは、「USDS」の早期導入者に向けて、毎週50万USDS以上の報酬を提供する大規模プログラムを実施するという。報酬は、DeFiプロトコルの「カミノ・ファイナンス(Kamino Finance)」や「ドリフト・プロトコル(Drift Protocol)」、「セーブ・ファイナンス(Save Finance)」、「ジト・ソル(Jito Sol)」を通じて分配されるとのこと。

具体的には、「カミノ・ファイナンス」でUSDC/USDS流動性プロバイダーに毎週20万USDS、USDS供給者に毎週10万USDS、「ドリフト・プロトコル」でUSDS供給者に毎週10万USDS、「セーブ・ファイナンス」でUSDS供給者に毎月40万USDS(週換算10万USDS)、「ジト・ソル」でSOL/USDS流動性プールに毎週5,000USDSが分配されるとのことだ。

また、「スカイ」は、クロスチェーンプロトコル「ワームホール(Wormhole)」が提供する「ネイティブトークン転送(Native Token Transfers:NTT)」機能を活用して、「USDS」を他ネットワークからソラナにブリッジするユーザーに対し、毎週10万USDSの追加報酬を提供するとのこと。ちなみに「NTT」は、異なるブロックチェーン間でネイティブトークンを直接、安全かつ効率的に転送できる機能である。

そして「スカイ」は、ジュピター・エクスチェンジ(Jupiter Exchange)、メテオラ(Meteora)ファントム、(Phantom)、レイディウム・プロトコル(Raydium Protocol)、ピス・ネットワーク(Pyth Network)などといった、ソラナエコシステム内のプラットフォームとの統合も進めているとのことだ。

さらに、「USDS」のクロスチェーンサポートを強化する「スカイリンク(SkyLink)」の導入も計画されているという。これにより「USDS」とそのソラナ版「sUSDS」の相互運用性を高めるとのことだ。

「スカイ」は、大手DeFiプロトコル「メイカー(Maker)」が今年827日にリブランディングしたDeFiプロジェクト。このリブランディングは、メイカーダオ(MakerDAO)が提案した改革案「エンドゲームプラン(Endgame Plan)」の第1段階として実施されている。この改革案は、検閲耐性の向上とプロジェクト推進力の強化を目的としているとのことだ。

画像:iStock/Lari-Bat

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。