エリクサーと提携で
デジタル資産発行プラットフォーム運営のセキュリタイズ(Securitize)が、投資資産から利回りを受け取りながら、DeFi(分散型金融)でも資産運用ができる機能「sToken」をリリースしたと11月19日発表した。
イーサリアム(ETH)のERC-4626規格の同機能は、セキュリタイズの子会社であるセキュリタイズクレジット(Securitize Credit)がモジュラーブロックチェーンの「エリクサー(Elixir)」提供の「deUSD RWA Institutional Program」と提携して提供する。
「sToken」により、セキュリタイズが発行するRWAトークンに投資する機関投資家は、DeFi内でステーブルコイン「deUSD」の流動性にアクセスできるようになった。
「deUSD」は米ドルペッグステーブルコインであり、エリクサーがリリースしたトークンだ。「deUSD」は、担保として入金されたstETHおよびsDAIをETHのショートポジションを組むことに使用し、デルタニュートラルポジションを作成している。
セキュリタイズの共同創業者兼CEOであるカルロス・ドミンゴ(Carlos Domingo)氏は、「この革新的なsToken機能の立ち上げにより、セキュリタイズは、DSプロトコルを使用して発行されたあらゆる現実世界資産トークンを活用することを可能にし、DeFiにおける新たなフロンティアを開拓する」と述べている。
「sToken」プログラムでは、米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)の米国債トークン化ファンド「ブラックロック・米ドル機関投資家向けデジタル流動性ファンド(BlackRock USD Institutional Digital Liquidity Fund:BUIDL)」が導入される予定。
今後は、ハミルトン・レーン(Hamilton Lane)のSCOPEファンドなどのサポートも予定されている。
BREAKING: Securitize, Elixir Launch DeFi Vaults for BlackRock BUIDL
— RWA.xyz (@RWA_xyz) November 19, 2024
BUIDL holders can now mint sBUIDL and use it to access DeFi via deUSD, all while continuing to earn the underlying yield.
$1B in RWA liquidity just became unlocked.
Institutions 🤝 DeFi pic.twitter.com/VZU2fZG7vS
参考:発表
画像:iStocks/shilh