ビットコイン(BTC)が最高値更新、94000ドル到達

ビットコイン価格が94000ドル到達

ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏のソーシャルメディア企業が暗号資産取引会社バックト(Bakkt)を買収するための交渉を行っているとの報道を受けて、ビットコインは94,000ドルを超える史上最高値を記録した。この報道は、トランプ政権下での暗号資産(仮想通貨)に友好的な政策への期待を高めた。

ビットコインは今年に入り、その価格が2倍以上に跳ね上がった。 11月20日のアジア時間では、前日の取引終了間際に過去最高値となる94,078ドルを記録したものの、92,104ドルで取引を終えた。

19日にフィナンシャル・タイムズは、複数の関係者の話として、トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(Trump Media and Technology Group)が、ニューヨーク証券取引所(NYSE)を所有するインターコンチネンタル・エクスチェンジ(Intercontinental Exchange)が支援するバックトを全株式交換で買収する直前であると報じていた。

IGの市場アナリスト、トニー・シカモア(Tony Sycamore)氏は、ビットコインの最高値への上昇は、トランプ氏のバックト買収取引交渉の報道や、ナスダックでのブラックロック(BlackRock)のビットコインETFのオプション取引初日にトレーダーが取引を行ったことが背景にあると述べた。

11月5日の米国大統領選以来、暗号資産は急騰している。トレーダーらは、トランプ次期大統領が約束した暗号資産への支援が規制体制の緩和につながり、数か月続いた低迷からビットコインに活気が戻るとの期待が広がったためだ。

暗号資産データ分析・アグリゲーターのコインゲッコー(CoinGecko)によると、この市場の高まりにつれ、世界の暗号資産市場の価値は3兆ドルを超え、過去最高を記録した。

豪州オンラインブローカーのペッパーストーン(Pepperstone)のリサーチ部門の責任者であるクリス・ウェストン(Chris Weston)氏は、ビットコインには実際に根底にある買い圧力があり、「さらに上昇すれば、強いものを買うことを好む人々が新たな買いを呼び込むはずだ」と述べた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Bitcoin breaches $94,000 for the first time
(Reporting by Ankur Banerjee in Singapore; Editing by Himani Sarkar)

翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。