VanEckがSui ETN提供開始
米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、暗号資産(仮想通貨)スイ:Sui(SUI)の価格に連動するETN(Exchange Traded Note:上場投資証券)「VanEck Sui ETN」を提供開始したと11月13日発表した。
これによりユーザーは、SUIを直接購入・保管することなく、「VanEck Sui ETN」を通じてSUIの価格変動に基づく投資が可能となった。
「VanEck Sui ETN」は、オランダの証券取引所ユーロネクスト・アムステルダム(Euronext Amsterdam)及び、フランスの証券取引所ユーロネクスト・パリ(Euronext Paris)に上場しているとのこと。
また、このETNはオーストリア、スイス、ドイツ、デンマーク、スペイン、フィンランド、フランス、イタリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スウェーデンの計15カ国で提供されているという。
なお「VanEck Sui ETN」は、ヴァンエックがSUIを実際に購入し「コールドストレージ」で保管することで、担保をしているとのこと。保管に関しては、リヒテンシュタインの規制を受けたカストディアンであるバンクフリック(Bank Frick)と提携して安全性を確保しているとのことだ。
ちなみにヴァンエックは11月5日に、SUI ETNを提供する各国で、分散型データオラクル「ピスネットワーク(Pyth Network:PYTH)」の価格に連動するETN「VanEck Pyth ETN(VPYT)」の提供を開始したことも発表している。
スイとは
「スイ」は、メタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門であるディエム(Diem)の元リードエンジニアたちによって設立されたミステンラボ(Mysten Labs)開発のブロックチェーン。高い処理性能による高速なトランザクションと低い手数料で利用できることから高く評価されている。なおスイは、昨年5月3日にメインネットがローンチしている。
ちなみに「スイ」は、ディエム開発の開発言語「ムーブ(Move)」を採用している。また「スイ」の他に、ディエムの開発チームに所属していた元メンバーによって開発されているL1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」でも、「スイ」と同じく開発言語には「ムーブ」が採用されている。
参考:ヴァンエック
画像:iStock/Who_I_am