ビットコイン9万ドル突破、関連銘柄も高い トランプ効果続く

ビットコイン9万ドル突破

暗号資産(仮想通貨)ビットコインが10月13日の取引で、初めて9万ドルを突破した。ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領が暗号資産に恩恵をもたらすという期待から、ビットコインの上昇の勢いに失速の兆候は見られない。

ビットコインは9万3,480ドルを付け、この日も最高値を更新。その後は上げ幅を縮小したが、11月5日の大統領選以来32%上昇している。

イーサリアムも選挙以来37%上昇。トランプ大統領の盟友である米実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏が推進する暗号資産ドージコインも150%超上昇している。

トランプ氏は選挙活動中、デジタル資産を積極的に支持し、米国を「地球上の暗号資産の首都」にし、ビットコインの国家備蓄を積み上げると約束した。

その実現方法や時期は不明だが、期待感から暗号資産のマイニングや取引所株式の投機的な急騰につながった。

ビットコイン投資も手掛ける米ソフトウエア会社マイクロストラテジー(MicroStrategy)は10月31日から11月10日までの間にビットコインの購入に約20億ドルを費やしたと発表。株価は12日に過去最高値を更新した。

ブラックロック(BlackRock)の「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)」などビットコインのスポット(現物)価格に連動する上場投資信託(ETF)も13日に4%近く上昇した。

IGノースアメリカ(IG North America)のJJ・キナハン(JJ Kinahan)最高経営責任者(CEO)は「多くの人はビットコインが必然的に10万ドルに達するとみている」とし、「少なくとも(トランプ氏が)大統領に就任し、計画が明らかになるまでは勢いが続く」との見方を示した。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
ビットコインが初の8万ドル台、トランプ氏に期待
画像:Reuters

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