NTTデジタルがAmazon出品者の売掛金トークン化、シンガポールで展示

NTTデジタルがAmazon出品者の売掛金トークン化

NTTドコモのweb3を推進する子会社NTT Digital(NTTデジタル)が、同社提供の「scramberry WALLET SUITE」を用いた売掛金のトークン化に関するユースケースを、「Singapore Fintech Festival(シンガポール・フィンテック・フェスティバル)」のAmazon(アマゾン)ブースで展示すると11月5日発表した。

なお「Singapore Fintech Festival」はシンガポール金融管理局が主催するフィンテックイベントで、2024年11月6日から8日まで開催されるとのこと。なお今回の取り組みはAmazonおよび東南アジア拠点のデジタル資産決済インフラStraitsX(ストレイツX)と共に実施するという。

また「scramberry WALLET SUITE」は、NTT Digitalが提供している「scramberry WALLET(スクランベリーウォレット)」をはじめとしたデジタル化に必要な機能を、APIおよびSDKとして提供するサービスだ。

今回の取り組みは、Amazonのマーケットプレイス出品者がAmazonの売掛金をトークン化し取引を行うもののようだ。

NTT Digitalがブースで展示するデモアプリでは、第三者がトークン化した売掛金をデジタルウォレットで受け取ることや、模擬交換所でのトークン取引、ステーブルコインの用途限定型マネーとしての受け取りといった操作のシュミレーションが体験できるとのこと。

なおこのステーブルコインは、StraitsX発行のシンガポールドル連動型のステーブルコイン「XSGD」とのこと。同ステーブルコインは、シンガポール金融管理局(MAS)により今後の同国のステーブルコイン規制枠組みに準拠していることが認められている。ちなみに「XSGD」はEthereum(イーサリアム)、Polygon(ポリゴン)、Avalanche(アバランチ)、Hedera(ヘデラ)、Zilliqa(ジリカ)上にて発行されている。

NTT Digitalによると通常、マーケットプレイス出品者の売掛金回収には最大90日ほどかかるという。今回のユースケースが実現すれば、売掛金をトークン化して売却することにより資金の回収期間を従来よりも短縮できるとのことだ。

なお本デモンストレーションは、次世代のソリューション開発に向けた知見を得ることが目的と伝えられている。

画像:iStocks/ThinkNeo

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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