インド暗号資産取引所ワジールXが取引再開へ、年内にDEXローンチ計画も

WazirXが年内にDEXローンチか

インドの暗号資産(仮想通貨)取引所「ワジールX(WazirX)」のCEOであるニシャル・シェティ(Nischal Shetty)氏が、「ワジールX」プラットフォームの取引再開および、分散型取引所(DEX)の立ち上げ計画を11月6日発表した。

発表によると2025年2月までに同プラットフォームでの取引を再開する予定とのこと。

また「ワジールX」は、取引再開後に発生したプラットフォーム手数料を、債権者への資金回収に充てるという。

さらに暗号資産ステーキングや、OTC(店頭)取引デスク、先物取引といった3つの新機能が「ワジールX」プラットフォームに導入されるとのことだ。

また「ワジールX」プラットフォームの取引再開に加え、中央集権型取引所の使いやすさとセルフカストディ(自己保管)型のセキュリティを融合させたDEXを立ち上げる予定とのこと。このDEXでは独自トークンの発行や、独自トークンを債権者に対して発行されるリカバリートークンとスワップできる予定だという。なお同DEXは12月までに試験的にローンチされるとのことで現在は構築中、またプラットフォームの名称についても現状では明かされていない。

「ワジールX」プラットフォームでは今年7月18日に、同社が複数保有するマルチシグウォレットのうちの1つにセキュリティ侵害が発生。それ以降、シンガポール裁判所より4ヶ月間のプラットフォーム停止期間を命じられていた。

ちなみに「ワジールX」が複数保有するマルチシグウォレットからは、2億3500万ドル相当の暗号資産が不正流出したという。

ブロックチェーン調査会社の英エリプティック(Elliptic)の調査によると流出資産の内訳は、約9,670万ドル相当のシバイヌ(SHIB)、5,260万ドル相当のイーサリアム(ETH)、1,100万ドル相当のポリゴン(MATIC)、760万ドル相当のペペコイン(PEPE)、570万ドル相当のUSDT、470万ドル相当のフローキー(FLOKI)、そして5,670万ドル相当のその他銘柄であると報告されている。

エリプティックはオンチェーン分析等の情報から、この犯行が北朝鮮に関連するハッカーによるものであると推測している。

参考:ワジールエックス
画像:iStock/StationaryTraveller・iam2mai

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。