VanEckがPyth ETN提供開始
米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、暗号資産(仮想通貨)ピスネットワーク:Pyth Network(PYTH)の価格に連動するETN(Exchange Traded Note:上場投資証券)「VanEck Pyth ETN(VPYT)」を提供開始したと11月5日発表した。
これによりユーザーは、PYTHを直接購入・保管することなく、PYTHの価格に基づいた「VPYT」へ投資することが可能となった。
ヴァンエックは、オーストリア、スイス、ドイツ、デンマーク、スペイン、フィンランド、フランス、イタリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スウェーデンの15カ国で「VPYT」を提供しているという。
また「VPYT」は、オランダの証券取引所ユーロネクストアムステルダム(Euronext Amsterdam)及び、フランスの証券取引所ユーロネクストパリ(Euronext Paris)に上場しているとのこと。
なお「VPYT」は、ヴァンエックがPYTHを実際に購入し「コールドストレージ」で保管することで、担保をしているとのこと。保管に関しては、リヒテンシュタインの規制を受けたカストディアンであるバンクフリック(Bank Frick)と提携して安全性を確保しているとのことだ。
ちなみに10月21日にヴァンエックは、欧州市場向けに、ソラナ(Solana/SOL)の上場投資証券(ETN)にステーキング報酬を追加している。
ピスネットワークとは
ピスネットワークは、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上に構築された分散型オラクルネットワーク。同プロジェクトは、暗号資産や株式、外国為替、ETF、コモディティ等の資産のリアルタイム価格フィードを50以上のブロックチェーン上で提供している。また、暗号資産取引所バイナンス(Binance)やオーケーエックス(OKX)、ビットバンク(bitbank)をはじめとした多くのブロックチェーン関連企業が市場データの提供者としてピスネットワークと協働している。
参考:VanEck
画像:PIXTA