フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

オンチェーン米国政府マネーファンドがBaseで展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した。

「FOBXX」の組成日は2021年4月6日で、「ステラ(Stellar)」上で展開を開始。昨年4月には「ポリゴン(Polygon)」上で展開開始し、今年8月8日には「アービトラム(Arbitrum)」と「アバランチ(Avalanche)」上でのローンチが発表されている。そして今月2日に「アプトス(Aptos)」上での展開が発表されており、今回の「ベース」展開はそれらに続く6つ目の対応ブロックチェーンとなる。

発表によるとフランクリン・テンプルトンは、トークン化されたファンドを「ベース」上に構築した初の資産運用会社とのこと。

「FOBXX」は、総資産の99.5%以上を「米国政府証券」、「現金」、「米国政府証券または現金で全額担保された現先取引」に投資しているファンドである。ファンドの投資目標は、株主の資本と流動性の維持と一致する高レベルの現在の収入を投資家に提供することであり、安定した1.00ドルの株価を維持することを目指しているという。4億2000万ドルのファンドの1株は1つの「BENJIトークン」で表されている。トークン保有者は、アプリ「ベンジーインベストメント(Benji Investments)」を通じてファンドへのエクスポージャーを得られる。

なおフランクリン・テンプルトンによると「FOBXX」は取引処理と株式所有権の記録システムとしてパブリックブロックチェーンを使用する米国登録ファンドとしては初であり、同社は、それを取り扱う企業としては唯一とのこと。

画像:iStock/ismagilov

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。