ハナネットワークがSushiswap開発者らから4Mドル調達、メインネットフェーズ1「Hnafuda」ローンチも

ハナネットワークが資金調達

「Hana Network(ハナネットワーク)」開発のCorriente Labs(コリエンテラボ)が、400万ドル(約6.1億円)の資金調達完了を10月24日発表した。

発表によるとこの資金調達は、Builder round(ビルダーラウンド)としてSushiswap(スシスワップ)、Alliance(アライアンス)、Orange DAO(オレンジダオ)の創業者ら他、日本企業からはPacific Meta(パシフィックメタ)から行ったとのこと。

「Hana Network」は、ソーシャルネットワーク効果を活用した「Hypercasual Finance(ハイパーカジュアルファイナンス)」プラットフォーム。ブロックチェーンの特徴であるP2Pの送金やコミュニケーションを、既存のソーシャルネットワーク効果と組み合わせる事で、多くの人々にとってCEX(中央集権取引所)に取って代わる存在になる事を目指している。

「Hana Network」では、友人間のレンディングやチッピング、僅少なベッティングなど非常に少額なDeFi(分散型金融)取引をターゲットにしているとのことだ。

なおコリエンテンラボは今年1月、取引所を介さずに法定通貨と暗号資産(仮想通貨)のP2P取引を実現するゲートウェイプラットフォーム「Hana Gateway(ハナゲートウェイ)」をリリースし、ローンチ後には20万人以上のユーザーを獲得していた。

また同社は今回の資金調達実施の他、メインネットの第1フェーズローンチも発表している。

第1フェーズでは、日本の伝統的なカードゲーム「花札」と暗号資産を融合させたデジタルカードゲーム「Hanafuda」をローンチした。

同ゲームは、Ethereum(イーサリアム)やBase(ベース)、Arbitrum(アービトラム)上でプレイ可能。ETHやUSDCなど主要な暗号資産を使って、ゲーム内で使用できるポイントやHanafudaカードを獲得でき、プレイにより報酬を得られるとのこと。

また同ゲームでは、「ガーデン」と呼ばれるコミュニティを作成し、チームを結成してコミュニティを育成できるなど、暗号資産による新しいデジタルゲーム体験を提供するとのことだ。

今後同ゲームはフェーズ2としてさらなるコミュニティの形成、フェーズ3ではコミュニケーションの質を向上させるための機能を追加、フェーズ4ではデジタルとリアルの融合を目指すとのことだ。

「あたらしい経済」編集部は、コリエンテンラボ創業者の花坂光平氏に以下の質問をし、回答を得た。

具体的な調達資金の使途を教えてください。

今後ローンチされるプロダクト拡充に使うつもりです。

今回ローンチした第一段階のメインネットに続く今後の展開を教えてください。

我々が唱えている「Hypercasula Finance」では、P2P、つまりユーザー間の交流を重要視しています。第一段階のように、ユーザー同士で花札カードで競い合うだけでなく、お互いに投げ銭できたり、よりリアルタイムなコミュニケーションができるチャネルを作ったりして、より多くのユーザーを交流の中でオンボードさせる狙いがあります。次のローンチは数ヶ月後に控えています。

参考:パシフィックメタ
画像:iStocks/BadBrother

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。