スイ財団、インキュベーションハブ「SuiHub」をドバイで開設

Suiが「SuiHub  Dubai」の設立をドバイで発表

レイヤー1(L1)ブロックチェーン「スイ(Sui)」の開発を支援するスイ財団(SuiFoundation)が、ブロックチェーン技術の普及とスタートアップ支援を目的としたドバイ首長国拠点のインキュベーションハブ「スイハブ・ドバイ(SuiHub Dubai)」を設立した。このことは「スイ」の公式Xより10月24日発表された。

「スイハブ・ドバイ」では、同インキュベーションに参加するブロックチェーンスタートアップの創業者に対して、ワークショップや技術サポート、資金調達へのアクセスが提供されるとのこと。また「スイ」のインフラストラクチャを活用したプロジェクトの立ち上げと拡大を支援するという。また「スイ」は「スイハブ・ドバイ」の設立について、「急成長するUAEの技術エコシステムに戦略的に位置する」とXにて説明している。

なお「スイ」によるインキュベーションハブの設立はグローバルにおいて今回のドバイが初めてだ。「スイ」は「スイハブ・ドバイ」の設立に向けて、UAEのブロックチェーン企業であるガフグループ(G​​haf Group)と提携していた。

「スイ」は、メタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門であるディエム(Diem)の元リードエンジニアたちによって設立されたミステンラボ(Mysten Labs)開発のブロックチェーン。高い処理性能による高速なトランザクションと低い手数料で利用できることから高く評価されている。なおスイは、昨年5月3日にメインネットがローンチしている。

ちなみに「スイ」は、ディエム開発の開発言語「ムーブ(Move)」を採用している。また「スイ」の他に、ディエムの開発チームに所属していた元メンバーによって開発されているL1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」でも、「スイ」と同じく開発言語には「ムーブ」が採用されている。

画像:iStocks/kurmyshov

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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