ベトナムでブロックチェーンが国家戦略に。国際的地位の確立目指す

ブロックチェーン技術で国際的地位確立を目指す

ベトナム情報通信省(MIC)が、国家ブロックチェーン戦略を10月23日発表した。

同戦略は2030年までの構想を掲げ、2025年までのベトナムにおけるブロックチェーン技術の応用と開発に関する国家戦略だ。

ベトナムはブロックチェーン技術の研究、展開、応用、開発において地域をリードする国となり、国際的な地位の確立を目指すという。具体的には、政府は、ブロックチェーン技術おけるプラットフォーム、製品、サービスに関して、同国で20の一流のブロックチェーンブランドを構築する予定だという。

また同戦略でベトナムは、少なくとも3つのブロックチェーン試験センターまたは特別区域を主要都市で運営し、全国的なネットワークを形成し、アジア地域におけるブロックチェーンのトレーニングおよび研究機関のトップ10ランキングへの参入を目指すとしている。 

さらに同戦略では、情報通信省やベトナムブロックチェーン協会を含む政府機関が監督する5つの主要領域が示されている。公式発表によると、提案された5つの行動は以下の通り。

1つ目は法的環境の整備、2つ目はインフラの開発とブロックチェーン産業エコシステムの形成、3つ目はブロックチェーン分野の人材育成、4つ目はブロックチェーンの開発と応用の促進、そして5つ目に研究、イノベーション、国際協力の促進だ。

なお各活動は、情報通信省、政府暗号委員会、教育訓練省、科学技術省などの省庁および部門にそれぞれ割り当てられ、主導されるとのことだ。

また発表では、デジタル資産の法的認識にも言及された。ベトナムは、デジタル資産の定義の合法化を通じて、マネーロンダリング、テロ資金供与、大量破壊兵器の拡散資金供与を防止し取り締まるという。これは、ベトナム政府が5月5日に公約した取り組みの一つでもある。

ベトナムはブロックチェーン技術の利点を活用し、デジタル経済とデジタル社会の目標実現を促進するとしている。

参考:発表
画像:iStocks/FeelPic・Rawpixel

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あたらしい経済 編集部

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