グレイスケールの暗号資産バスケット型ファンド、NYSEがETF転換をSECに申請

グレイスケールの暗号資産バスケット型ファンドのETF転換申請

暗号資産(仮想通貨)のバスケット型ファンド「グレースケールデジタルラージキャップファンド:Grayscale Digital Large Cap Fund(GDLC)」のETF(上場投資信託)転換を申請する「19b-4申請書」が米SEC(証券取引委員会)に10月14日提出された。

「GDLC」は、暗号資産運用会社の米グレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)による投資信託だ。バスケット型のファンドとしてビットコイン(BTC)に75.59%、イーサリアム(ETH)に17.83%、ソラナ(SOL)に4.16%、XRPに1.76%、アバランチ(AVAX)に0.66%投資している。なお同ファンドはグレースケールの私募による販売のみで現在募集は終了している。

10月15日現在の同ファンドの運用資産は約5億2,431万ドル。1株当たりの市場価格は23.15ドルで1株当たり純資産価値は33.04ドル。発行済株式数は15,867,400となっている。

今回の「19b-4申請書」による申請はニューヨーク証券取引所(NYSE)が行った。また同申請書類提出の翌日15日にグレースケールは、財務状況や株価に影響を与える可能性のある重要事項に関する報告書式「FORM 8-K」を米SECに提出している。

グレースケールでは、今回の「GDLC」の他、単一の暗号資産に投資する信託などを合計で20銘柄取り扱っている。10月3日には暗号資産アーベ(AAVE)の投資信託を提供開始していた。

なおグレイスケールは、米国でも提供されているビットコインとイーサリアムの現物ETF、およびそれらの低額版のETF4銘柄も提供している。

参考:19b-4申請書8-K申請書GDLC
画像:iStocks/Galeanu-Mihai

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している