ステーブルコイン立ち上げへ向け
米リップル(Ripple)社が、独自米ドルステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」の取引所パートナーおよびマーケットメイカーを10月16日発表した。
発表によれば、「RLUSD」は、アップホールド(Uphold)、ビットスタンプ(Bitstamp)、ビットソー(Bitso)、ムーンペイ(MoonPay)、インディペンデントリザーブ(Independent Reserve)、コインMENA(CoinMENA)、ブリッシュ(Bullish)の7つの取引所・交換業者によって上場されるとのこと。またB2C2とキーロック(Keyrock)社が主要なマーケットメイカーとして「RLUSD」の流動性を提供するとのことだ。
なお「RLUSD」は、米ドル預金や国債、現金同等物で100%裏付けられている。XRPレジャー(XRP Ledger)とイーサリアム(Ethereum)のブロックチェーン上で発行され、ニューヨーク州の信託会社免許の下で運営される。完全な透明性を確保するため、リップル社は監査機関BPMが実施する第三者監査による準備資産の証明を毎月公表するとのことだ。
リップル社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏は「初の取引所パートナー、『RLUSD』の明確な有用性と需要、そして法令遵守の重視により、『RLUSD』は最高水準のエンタープライズ向けステーブルコインとなる準備が整っている」とし、「私たちの決済ソリューションは、『RLUSD』、XRP、その他のデジタル資産を活用し、より速く、より信頼性が高く、コスト効率の高いクロスボーダー決済を可能にする」と述べている。
また『RLUSD』は企業ユースケースにも適しているようだ。
具体的な活用例として、リアルタイムのグローバル決済や、法定通貨と暗号資産の橋渡し、現実世界の資産(RWA)のトークン化などが挙げられている。
また今回の発表にてリップル社は、RLUSDの信頼性を高めるために元米連邦預金保険公社(FDIC)議長のシーラ・ベア(Sheila Bair)氏、パートナーキャピタル(Partners Capital) バイス・チェアマン で 元センターコンソーシアム(CENTRE Consortium)のCEOであるデビット・プース(David Puth)氏、リップルの共同創業者兼エグゼクティブ・チェアマンのクリス・ラーセン(Chris Larsen)氏を含む諮問委員会も設置したことも発表。
ベア氏は「ステーブルコインは金融インフラの近代化と金融包摂の拡大に重要な役割を果たす」とコメントしている。