バビロン、ステーキング上限撤廃で約14億ドル相当のビットコイン集める

ビットコインステーキング「バビロン」、Cap-2で14億ドル集める

ビットコイン(BTC)ステーキングを可能にするプラットフォーム「バビロン(Babylon)」が、第2回のステーキングラウンドを10月8日に完了した。その結果「バビロン」は、約14億ドル相当である約23,000BTCをステーキングで集めた。

今回開始された「バビロン」のステーキングラウンドであるメインネット第1段階の「Cap-2」は、今年8月に稼働していた「Cap-1」からパラメータを更新し、10月8日にオープンした。

「Cap-1」ではステーキング可能なビットコイン量の上限を1,000BTCに設定していたためか、取引が集中し、ビットコイン取引手数料が132ドルにまで急騰した。

今回の「Cap-2」では、ステーキングできるビットコインの数を制限しない代わりに、10ブロック間限定で無制限にステーキングを受け付ける「期間ベース」のアプローチが採用された。

これにより、今回のビットコイン取引手数料は2.37ドルまでの上昇に収まった。なお「Cap-2」期間中は、最低0.005BTCからステーキングに参加でき、1トランザクションあたり500BTCの上限が設けられていた。前回のラウンドである「Cap-1」では、1トランザクションあたり0.5BTCのステーク制限が設定されていたため、最高限度額も大幅に増加している。

ステーキングを受け付けていたのは864790から10ブロックの間で、前述したとおり約14億ドル相当のビットコインが集まり、現在合計で約24,000BTCがステーキングされている。

「バビロン」は、ビットコインをPoSブロックチェーンにステーキング資産として導入する方法を提供するビットコインステーキングプロトコル。スタンフォード大学のデビッド・ツェー教授とフィッシャー・ユー(Fisher Yu)博士によって2022年に設立された。

「バビロン」は今年5月に、7,000万ドル(約104.1億円)の資金調達ラウンドの完了を発表している。このラウンドはパラダイム(Paradigm)主導のもと、ブリッシュキャピタル(Bullish Capital)、ポリチェーンキャピタル(Polychain Capital)、ハッシュキーキャピタル(Hashkey Capital)、マントル(Mantle)、ギャラクシー(Galaxy)、ハックVC(Hack VC)、ビアBTCキャピタル(ViaBTC Capital)、アンバー(Amber)、HTXベンチャーズ(HTX Ventures)なども出資参加したとのことだ。

参考:バビロンブログ
画像:iStocks/doomu

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。