イーサL2「Scroll」、独自トークン「SCR」のエアドロを10月22日実施へ

Scrollが22日にエアドロ実施へ

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2スケーリングソリューション「スクロール(Scroll)」の独自トークン「SCR」のローンチとエアドロップ(無料配布)が10月22日に実施される。同プロジェクトの公式ブログより10月8日発表された。

「SCR」のエアドロップ数は、総発行枚数10億SCRのうち1億5,000万SCR(15%)に設定されており、エアドロップは2段階で実施される。1段階目となる今回のエアドロップは、1億5,000万SCR(15%)のうち7,000万SCR(7%)が割り当てられるとのこと。そして残りの8,000万SCR(8%)については、今後12ヶ月から18ヶ月の間に実施予定のエアドロップ用に確保されるという。

またエアドロップにおけるスナップショット(権利確定日)は10月19日に実施されるとのこと。

公式ブログによると、初回エアドロップの主な目的は「スクロールのエコシステムに積極的に関与してきたオンチェーンユーザーに報酬を与えること」と説明されている。また「スクロール」のプロトコル開発やコミュニティ、エコシステムの成長に貢献してきた研究者などにも報酬が与えられるようだ。なおエアドロップの請求(クレーム)資格に関する詳細は今後数日以内に発表されるとのこと。

ちなみにエアドロップ以外の「SCR」の内訳については、「スクロール」エコシステムの促進とコミュニティの成長に3億5,000万SCR(35%)、スクロール財団(Scroll Foundation Treasury)に10億SCR(10%)、コア貢献者に2億3,000万SCR(23%)、投資家に1億7,000万SCR(17%)となっている。

「スクロール」は、2021年に研究および開発が開始されたイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン。「ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)」を活用した低コストかつ高速で、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)と互換性のある仮想マシン「zkEVM」を構築し、導入している。そして「スクロール」は昨年10月にメインネットをローンチし、現在では多くのプロジェクトがアプリケーションを提供している。

また「スクロール」発行の「SCR」は、同プロトコルのガバナンスや証明者のインセンティブ、シーケンサーの管理、エコシステム全体の調整などに活用されるとのことだ。

参考:スクロール
画像:iStocks/metamorworks

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【10/9話題】Crypto[.]comがウェルズ通知を受けて米SEC提訴、博報堂がワールドコインと提携など(音声ニュース)

Crypto[.]com、「ウェルズ通知」を受け米SECを提訴、博報堂がワールドコイン(WLD)のTools for Humanityと提携、広告詐欺対策で、米コインベース、「Taprootアドレス」へのビットコイン送金に対応、NTTデジタル、レイヤー1ブロックチェーン「Injective(INJ)」のバリデーターに、イーサL2「Scroll」、独自トークン「SCR」のエアドロを10月22日実施へ、バイナンスローンチプール、イーサL2「Scroll(SCR)」取扱開始へ、香港規制当局、申請中の暗号資産取引所ライセンスを年内一括承認する意向=報道、アービトラム財団が「Road to Devcon」発表、アジアでの成長目的の取り組みを「Devcon7」開催に向け、イーサリアムのブロック生成間隔を短くする提案「EIP-7781」が提出、スループットの大幅改善か