米コインベースが欧州で一部のステーブルコイン上場廃止へ、新規制「MiCA」に先立ち

米コインベースが欧州で一部のステーブルコイン上場廃止へ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、欧州経済地域(EEA)において、年末までに特定のステーブルコインを上場廃止する予定だと10月4日発表した。

2023年初頭に導入された欧州連合(EU)の暗号資産の規制枠組みである「暗号資産市場規則(Markets in Crypto-Assets:MiCA)」は、12月までに完全に適用される見込みである。

この規則では、激しいボラティリティから保護するために金銭的価値が安定した資産に固定されているトークンであるステーブルコインの発行者に対して、厳格な透明性、流動性、および消費者保護基準を満たすことが求められている。

コインベースは「私たちのコンプライアンスに対するコミットメントを考慮し、2024年12月30日までに『MiCA』の要件を満たさないステーブルコインに関連するサービスの提供をEEAのユーザーに制限するつもりである」と電子メールで声明を出した。

この制限の影響を受けるEEAの顧客に対してコインベースは、フィンテック企業サークル(Circle)のUSDCやEURCなどの認可された発行者に切り替えるオプションを11月に提供する計画である。これらのステーブルコインは、それぞれ米ドルおよびユーロに価値が固定されている。

ステーブルコインは、ペイパル(PayPal)などの金融大手が採用し、かつて新興のデジタル資産セクターが主流の金融に急速に統合される中で、近年大きな人気を集めている。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Coinbase to delist some stablecoins in Europe ahead of new regulations
(Reporting by Manya Saini in Bengaluru; Editing by Sriraj Kalluvila)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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