グレースケール、アーベ(AAVE)の投資信託を提供開始

グレースケールがAAVEの投資信託を提供開始

暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)が、暗号資産アーベ(AAVE)の投資信託の提供開始を10月3日発表した。

AAVEは、DeFi(分散型金融)レンディングプラットフォーム「Aave(アーベ)」のネイティブトークンだ。同トークンはプラットフォーム内のステーキングに利用できる他、ガバナンストークンとしても機能する。

同社が今回提供開始したのは、このAAVEに投資する「Grayscale Aave Trust」だ。10月3日時点の1株当たりの純資産価値は、14.18ドルとなっている。

発表によると同銘柄は、適格投資家および認定機関投資家向けに提供される。資格の無い個人投資家は販売対象外だ。なお適格投資家は個人だと年間20万ドル以上の収入、もしくは配偶者またはその同等の者を有している場合は年間30万ドル以上、もしくは100万ドル以上の純資産保有等が条件となる。また事業体としては500万ドル以上の流動資産か、実質の事業所有者の全員が適格投資家である必要があるとのこと。

グレースケールでは、単一の暗号資産に投資する信託を今回の「Grayscale Aave Trust」を含め、合計で20銘柄取り扱っている。8月22日には、レイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(Avalanche)のネイティブトークンAVAXに投資する「Grayscale Avalanche Trust」を提供開始。また13日にはメイカーダオ(MakerDAO)発行のガバナンストークンであるメイカー(MKR)に投資する「Grayscale MakerDAO Trust」、7日には、分散型人工知能(AI)プロジェクトのビットテンソル(Bittensor)プロトコルのネイティブトークンであるTAOに投資する「Grayscale Bittensor Trust」と、レイヤー1ブロックチェーンのスイ(Sui)のネイティブトークンであるSUIに投資する「Grayscale Sui Trust」を提供開始していた。

また同社は、その他にもDeFi(分散型金融)や分散型AIの複数銘柄に投資するバスケット型の製品も取り扱っている。

なおグレイスケールは、米国でも提供されているビットコインとイーサリアムの現物ETF(上場投資信託)、およびそれらの低額版のETF4銘柄も提供している。

※2024.10.9 発表日に誤りがありましたので、修正いたしました

参考:グレースケールGrayscale Aave Trust
画像:iStock/Who_I_am

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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