UEFAがブロックチェーンベースのモバイルアプリで「EURO 2020」のチケット発売を発表

UEFAがブロックチェーンベースのモバイルアプリで「EURO 2020」のチケット発売を発表

UEFAがブロックチェーンベースのモバイルチケットシステムを使用して「EURO 2020」でチケットを発行することを発表した。

目的は、サッカーファンのスタジアム観戦のエクスペリエンスを向上させるためとのことだ。ブロックチェーンベースのモバイルチケットシステムを導入することで、ファンはスタジアムへの入場をよりスムーズでセキュリティ高く済ませることができるようになるということ。

これによって、チケットをファンに正しく配布し、チケットの複製や複製を防止できる。さらにチケット情報が記載されているQRコードは、ファンがスタジアムに近づいたときにのみBluetoothによってアクティブになるとのことだ。

 モバイルチケットアプリは、AndroidおよびiOS向けに2020年5月末にダウンロード可能になる。そしてモバイルチケットは、試合の7日前までにアプリに配信される予定だ。モバイルチケットを提供する合計試合数は、UEFAで開催される51試合すべて。そして、ファンに100万を超えるモバイルチケットを配信する予定とのことだ。

編集部のコメント

UEFAが「EURO2020」でブロックチェーンベースのモバイルチケットアプリを提供することを決めたのは、2019年の実証実験の成功に基づきます。それは、UEFAが2019年に開催した4回の試合で110,000枚以上のチケットがファンに正常に配信されたことです。

そして最近、サッカー業界でのブロックチェーンシステムの導入が進んでいます。 例えば、ブロックチェーンに基づくトークンシステム導入を発表しているサッカチームは、ウェスト・ハム、FCローマ、ユベントス、パリ・サンジェルマン、アトレティコ・マドリード、ガラタサライ、バルセロナです。

あたらしい経済は、個々のサッカーチームのファンが所有するトークンが、将来的にUEFAが利用するブロックチェーンとインテグレートされ、UEFAのチケット購入をトークンで行えるようになる可能性もあるのではないかと考えています。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:LeoTroyanski,artsstock)

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【11/18話題】JPYCの累計発行額30億円に、イーロンマスクがDOGEを不正操作したとする訴訟が終了など(音声ニュース)

日本円ステーブルコインJPYC、累計発行額が30億円を突破、イーロンマスクがドージコイン(DOGE)を不正操作したとする訴訟が終了、イーロンマスクが2018年にOpenAIのICO提案を却下、裁判資料にて明らかに、米18州らがSECとゲンスラー委員長、複数名のSEC委員を提訴。暗号資産規制の越権行為で、暗号資産の時価総額、過去最高の3.2兆ドル=コインゲッコー、PhantomのiOS版がアップデートで強制ログアウト、リカバリフレーズのバックアップ促す、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」、アプトス・アービトラム・アバランチ・OPメインネット・ポリゴンに展開開始、米資産運用会社VanEck、EUで「スイ(SUI)」のETN提供開始、ワールド(WLD)、ブラジルで「Orb」利用可能に、【取材】イーサリアムネームサービス(ENS)、L2ソリューション「Namechain」発表

広告

ペイパル「PYUSD」がイーサリアムとソラナ間で転送可能に、レイヤーゼロのOFT標準採用で

米決済大手ペイパル(PayPal)が、オムニチェーンプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」と統合し、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)間で、独自ステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」の転送を可能にした。「レイヤーゼロ」の公式ブログより11月12日発表された