カシコン銀行、タイ初の認可デジタル資産カストディ提供へ

カシコン銀行が認可デジタル資産カストディ提供へ

タイの大手銀行であるカシコン銀行(Kasikorn Bank:K-Bank)が、同国で初の認可を受けたデジタル資産のカストディ企業「オービックスカストディアン(orbix CUSTODIAN)」の設立を9月26日発表した。

発表によると「オービックスカストディアン」は、現在事業開始前のシステム準備を進めており、2025年初頭に正式にサービスを開始する予定だという。

同社は今年9月13日に財務省からライセンスを取得。タイSEC(証券取引委員会)の監督下で運営されるとのこと。SEC規制に準拠したデジタル資産カストディサービスを通じて、国内のデジタル資産事業者のニーズに効果的に応える製品とサービスの開発に重点を置いているとのことだ。

カシコン銀行は2023年10月、デジタル資産取引所サタン(Satang)を運営するサタンコーポレーション(Satang Corporation)の株式97%を取得し、同社を買収した。その後同取引所の名称はサタンからオービットトレード(ORBIX TRADE)に変更。買収発表時に設立予定としたデジタル資産ファンドマネージャーのオービックスインベスト(orbix INVEST)の業務を今年7月に開始し、ブロックチェーンインフラサービスプロバイダーのオービックステクノロジー(orbix TECHNOLOGY)を立ち上げている。なお買収時には今回発表された「オービックスカストディアン」についても設立予定と伝えられていた。

カシコン銀行は昨年9月、同行のテクノロジー部門であるカシコン・ビジネス・テクノロジー・グループ(KBTG)を通じて、web3およびAIのスタートアップに投資するための1億ドル規模のファンドを立ち上げていた。

参考:カシコン銀行
画像:iStock/Abscent84・intriceight

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。