グアテマラ・マレーシア・ポーランドでOrb検証開始
ワールドコイン(Worldcoin:WLD)が、グアテマラ、マレーシア、ポーランドで「オーブ(Orb)」検証サービスを開始したことを9月25日発表した。
この展開は、AIの進歩に伴うオンライン詐欺リスクへの対応として行われたようだ。実際にワールドコインがグアテマラで行った調査では、オンライン上で人間とボットを識別する必要性が高まっていることが明らかになったという。
具体的には500人の回答者のうち、83%がオンライン上でコンテンツが人間またはボットによって生成されたのかを知ることに懸念を示し、84%がAIの進化で人間とボットの区別がさらに難しくなることを懸念しているとのこと。また88%が、オンラインで人間であることを確認できる新技術の開発を支持しているという。
さらに回答者の10人中9人が、オンライン詐欺や個人情報の盗難被害に遭った経験があると報告しているとのことだ。
そしてワールドコインはこうした背景から、人間であることを証明する技術への関心が高まりつつあるとしている。ちなみにこのような懸念に応えるためワールドコインは、ユーザーの顔認証を使用してデジタル認証を強化する「フェイスオース(Face Auth)」機能の試験導入を9月19日発表している。
「フェイスオース」は、ユーザーがオンライン取引や金融取引、アプリケーションにアクセスする際のセキュリティを強化する為の顔認証機能。この機能を利用するには、ワールドコイン提供の個人認証機能「ワールドID(World ID)」で認証されたユーザーである必要があるとのことだ。
参考:ワールドコイン
画像:Reuters