Worldcoinの「ワールドID」、ソラナのエコシステムで利用可能に

ワールドIDがソラナエコシステムで利用可能に

ワールドコイン(Worldcoin)提供の個人認証機能「ワールドID(World ID)」が、レイヤー1ブロックチェーンのソラナ(Solana)上で利用可能になった。ワールドコイン開発元のツール・フォー・ヒューマニティ(Tools For Humanity:TFH)が9月13日発表した。

今回の取り組みは、クロスチェーンプロトコルのワームホール(Wormhole)によって行われた。ワームホールは今年6月、「ワールドID」をソラナエコシステムに導入するとして、ワールドコインによる「Worldcoin Community Grants Wave1」より助成金を獲得していた。

なお「ワールドID」は、氏名や電子メールなどの個人情報を明かすことなく自分が実在する一意の人間であることを証明できるデジタルIDだ。取得するには「オーブ(Orb)」と呼ばれるボール状のデバイスで虹彩をスキャンする必要がある。

今回のワームホールによる取り組みによって、イーサリアム(Ethereum)上で認証されている「ワールドID」を、ソラナ上のプロトコルが検証できるようになったとのこと。これによりソラナエコシステムにて、実在する一意の人間であることを証明するためのツールが提供されることになった。

今回の発表にてワールドコインは「以前は、他のチェーンでの『ワールドID』使用は技術的に可能でしたが『「ワールドID』の一意性と人間性の検証に簡単にアクセスできるのはイーサリアムの開発者だけでした。今回のワームホールによる画期的な開発は、ソラナベースのプロトコルが元々イーサリアムで最初に検証されていた人々の『ワールドID』をシームレスに認証できるようなります」と述べている。

なお国内web3企業が「ワールドID」を導入した事例として、バーチャルワールド「Yay!」とグルメコミュニティアプリ「SARAH(サラ)」がある。両アプリでは、新しいアカウントの作成時に「World ID」が連携方法として選択可能になっている。

参考:ワールドコイン
画像:iStock/Irina-Shibanova

関連ニュース

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告