博報堂キースリーとスターテイルが「Soneium」活用希望の企業支援
博報堂キースリーとスターテイルラボ(Startale Labs)が共同で、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)開発のブロックチェーン「ソニューム(Soneium)」を活用した企業のサービス構想企画、開発実装のサポートサービスの提供開始を9月11日発表した。
同サービスでは具体的に、博報堂グループ各社やクライアント企業、パートナー企業と連携をしながら「Soneium」を事業に活用したい企業のプロジェクト設計、構想企画、また開発実装まで一気通貫で支援していくとのこと。
「Soneium」を活用したサービス・プロダクト企画支援については、博報堂キースリーの「web3に対する知見や企業案件の実績」、博報堂の「生活者発想」と「クリエイティビティ」を活用しながら、web3を活用したい企業と「Soneium」に関係するステークホルダーと共に、新たなweb3サービスをゼロから共に生み出すことを目指すとのこと。
「Soneium」実装開発支援では博報堂キースリーの「web3 Sherpa」も提供するという。「web3 Sherpa」はプロジェクトの戦略構想からPoCの実施、サービス実装・運用まで一気通貫で支援するプログラムとのことだ。
「ソニューム」は、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーンだ。8月28日よりテストネット「ミナト(Minato)」が公開されている。
「ソニューム」はオプティミズム財団(Optimism Foundation)開発の「OPスタック(OP Stack)」により構築されたという。ちなみに「OPスタック」は、スケーリング技術「ロールアップ」のひとつである「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollups)」を採用した独自のレイヤー2ブロックチェーンを立ち上げられるソフトウェアのことだ。
なお「ソニューム」開発元のソニーブロックソリューションラボは、ソニーグループとスターテイルラボ(Startale Labs)による合弁会社。
スターテイルラボは、Astar Foundation(アスター財団)やWeb3 Foundation(Web3財団)、その他のプロジェクトや大企業との協業を通して、マルチチェーン対応のアプリケーションやインフラを開発するweb3テック企業。同社CEOの渡辺創太氏は、日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」のファウンダーでもある。
また博報堂キースリーは、博報堂と渡辺氏が共に2022年に設立したweb3事業プロデュース企業である。
画像:iStocks/yucelyilmaz