英金融監視機関、暗号資産ATMの違法運営で男を提訴

英金融監視機関が暗号資産ATM違法運営で男を提訴

英国金融行動監視機構(FCA)が、登録なしで違法に暗号資産(仮想通貨)ATMを運営していた個人を初めて提訴したと9月10日発表した。

英ロンドン在住のオルミデ・オスンコヤ(Olumide Osunkoya)氏(45歳)は、現金の暗号資産への変換や、暗号資産の購入ができるATMを運営し、2021年12月から2023年9月までの間に複数の場所で260万ポンド(340万ドル)の暗号資産取引を処理したと、FCAが声明の中で述べた。

なおオスンコヤ氏からコメントは得られなかった。

「本日のメッセージは明確だ。暗号資産ATMを違法に運営している場合は、それを阻止する」とFCAの執行および市場監視の共同エグゼクティブディレクターであるテレーズ・チャンバーズ(Therese Chambers)氏は述べた。

「暗号資産ATMを使用する場合、資金を犯罪者に直接渡すことになる。犯罪者は暗号資産ATMを利用して世界中でマネーロンダリングを行う可能性がある」と同氏は続けた。

また同氏は、英国には合法的な暗号資産ATM運営者はいないと付け加えた。

FCAによるとオスンコヤ氏は、今月後半にウェストミンスター治安判事裁判所に出廷する予定。マネーロンダリング、テロ資金供与、および資金移転規制の下で提訴されているという。

FCAは暗号資産ATMネットワークに対する取り締まりを強化している。ドイツの金融監督庁は先月、暗号資産ATMを対象とした全国規模の作戦で、当局が現金約25万ユーロを押収したと発表した。

英FCAは、暗号資産は非常にリスクが高く、ほとんど規制されておらず、人々は全財産を失うことを覚悟しなければならないと繰り返し警告している。 ・同機関は火曜日に、昨年英国で違法に運営されていた26台の暗号資産ATMを撲滅したと9月10日に述べた。 ・(1ドル = 0.7637ポンド)

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
UK financial watchdog charges man with running illegal crypto ATMs
(Reporting by Tommy Reggiori Wilkes; Editing by Angus MacSwan)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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