クエストリーとみずほ証券、アバランチサブネットでアニメ映画制作費調達のデジタル証券発行へ

クエストリーがアバラボと提携

国内にてコンテンツ事業の企画・運営やデジタル証券事業を行うクエストリーが、アバランチ(Avalanche)ブロックチェーンの関連技術を提供する米Ava Labs(アバラボ)との提携を8月28日発表した。

発表によるとこの提携にて、ファンドのトークン化事業として、アバランチチェーンを基盤とするデジタル証券(セキュリティトークン)の発行を進めるという。

このデジタル証券は、アニメ映画制作費の資金調達を目的としたコンテンツ・ファンド(愛称:Talent of Talents)とのことで、みずほ証券と共同で組成する取り組みになるという。

また同デジタル証券は、自己募集型の私募ファンド「Questry Global Anime ST Fund(仮称)」として今年12月を目途に立ち上げるとのこと。

このファンドに紐づくデジタル証券をアバランチのサブネットで発行し、投資家への販売を行い、同ファンドを通じて調達した資金を、みずほ証券と共同で組成するアニメファンドに投資するといった流れとなるようだ。

さらに同ファンドは、将来的に法定通貨だけでなく、暗号資産(仮想通貨)にて出資可能にする計画もあるとのことだ。

なおアバランチの「サブネット」は、アバランチチェーンを利用した独自ブロックチェーンを構築できる機能。同機能は米大手銀行のCiti(シティ)や韓国の大手通信企業SKテレコムの子会社SKプラネット(SK Planet)が採用している他、日本企業では、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」運営のロイヤリティ マーケティング(LM)や福岡県北九州市に本社を置く東証スタンダード上場企業のマツモト、ゲーム開発等大手コナミデジタルエンタテインメントも採用している。

画像:iStocks/metamorworks・Lidiia-Moor

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。