DeFiプロトコル「Maker」が「Sky」にリブランディング、MKRとDAIのアップグレード版トークン提供へ

MakerがSkyにリブランディング

大手DeFi(分散型金融)プロトコル「メイカー(Maker)」がリブランディングし、分散型プロトコル「スカイ(Sky)」が8月27日ローンチされた。「スカイ」の公式Xが8月27日発表した。

このリブランディングは、「メイカー」を管理する分散型自律組織メイカーダオ(MakerDAO)が提案した大規模改革案「エンドゲームプラン(Endgame Plan)」の第1段階として実施されている。なお「エンドゲームプラン」は5段階で構成されており、メイカーの政府からの検閲耐性と個別プロジェクトの推進力強化を狙う、プロジェクトの大規模な改革案である。

「スカイ」のローンチに伴い、メイカーダオのガバナンストークンMKRを、SKYトークンにアップグレード可能となった。また「メイカー」発行の米ドルステーブルコインDAIは、USDSトークンにアップグレードできる。

MKR保有者は「スカイ」を通じたSKYへのアップグレード時に、各MKRを24,000SKYに変換できるとのこと。またDAI保有者は、「スカイ」を通じたUSDSへのアップグレード時に、1:1の比率でDAIをUSDSにアップグレードできるとのこと。

なおSKY及びUSDSのアップグレードはユーザーの任意となっており、また「スカイ」を通じてSKYをMKRに戻すこともできれば、USDSをDAIに戻すこともできるという。そのためMKR及びDAIは引き続き市場に流通し、これまで通り使用され続ける。

「スカイ」には、同プロトコルへの分散型ゲートウェイとなるウェブサイト「スカイマネー(Sky.money)」を通じてアクセス可能となっている。「スカイマネー」では、ユーザーがUSDSを使用してトークン報酬としてSKYの獲得や、USDSの貯蓄利率を確認できるとのこと。なおSKY及びUSDSは今年9月18日より導入されるという。

そして918日以降には、報酬獲得機能「シールドアクティベーション(Sealed Activation)」が「スカイ」にてリリース予定となっている。この機能は、ユーザーの長期的なガバナンス参加を促進させる狙いがあり、MKR及びSKY保有者はトークンを「シールド(ロック)」することで報酬を獲得できるとのことだ。

参考:メイカーダオ

画像:iStocks/Vit_Mar

関連ニュース

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【9/19話題】グーグルクラウドの新RPCサービス「Blockchain RPC」、BitGoが独自ステーブルコイン「USDS」など(音声ニュース)

グーグルクラウド、新RPCサービス「Blockchain RPC」開始、カストディ大手BitGo、独自ステーブルコイン「USDS」を来年1月に発行へ、英レボリュート、独自ステーブルコイン発行を計画中か=報道、サークルの米ドルステーブルコイン「USDC」、ブラジルとメキシコの法定通貨から直接利用可能に、コインベースにZetachain(ZETACHAIN)とAleo(ALEO)上場へ、TON財団とカーブファイナンスが提携、TON基盤のステーブルコインスワップ開始、ブラックロック、ビットコインを「ユニークな分散投資」の資産として概説するレポート公開、テザー社、2024年Q2の監査情報を開示。1184億ドルの準備金を保有

広告

ビットコインL2「スタックス(STX)」がアプトス(APT)と統合、BTC導入に向け

スマートコントラクト導入のビットコイン(BTC)レイヤー2ネットワーク「スタックス(Stacks)」が、レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」と統合し、「アプトス」上でのBTC導入を計画している。両プロジェクトが暗号資産メディア「ディクリプト(Decrypt)」の報道を引用する形で9月17日発表した