DeFiレンディング「Aave(AAVE)」、イーサL2「ZKsync Era」上に展開

AaveがZKsync Era上に展開

DeFi(分散型金融)レンディングプラットフォームAave(アーベ)のプロトコル「Aave v3(アーベv3)」が、レイヤー2ブロックチェーン「ZKsync Era(ZKシンクエラ)」上で利用可能になる予定だ。同プロトコル開発元のAave Labs(アーベラボ)より8月22日発表されている。

今回の「Aave v3」の「ZKsync Era」展開は、8月18~21日に実施されたガバナンス投票によって最終決定した。なお投票結果は、賛成803,000票に対し反対が0票で、100%の票が賛成に投じられた。

なお「Aave v3」では、USDC、USDT、WETH、wstETH、ZKが取り扱われる予定だ。

「Aave v3」では「Base」の他、イーサリアム(Ethereum)、アバランチ(Avalanche)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、ファントム(Fantom)、ハーモニー(Harmony)、アービトラム(Arbitrum)、メティス(Metis)、ノーシス(Gnosis)、BNBチェーン(BNB Chain)、スクロール(Scrool)、ベース(Base)にて展開されている。

「ZKsync Era」は、「zkEVM」に分類されるネットワークで、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したロールアップ技術「ZKロールアップ(ZK Rollups)」を採用し、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)に互換性を持っているL2ブロックチェーンである。

なおロールアップとは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリング技術のことだ。

「ZKシンク」開発元のマターラボは同チェーンの他、独自ブロックチェーンが構築できるオープンソースフレームワーク「ZKスタック(ZK Stack)」を提供している。

マターラボは、このZKスタックを用いて開発された「zkシンク」に隣接したレイヤー2ブロックチェーンや「ZKシンク」上で実行されるレイヤー3ブロックチェーンを、ゼロ知識証明を使用して相互接続したブロックチェーンのネットワークを作成することを目標にした「ハイパーチェーン構想」を掲げている。

参考:Aaveガバナンス
画像:iStocks/metamorworks

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。