アイゲンレイヤー、「パーミッションレストークンサポート」導入へ、あらゆるERC20トークンのリステーキング可能に

EigenLayerでパーミッションレストークンサポート導入

イーサリアム(Ethereum)ベースのリステーキングプロトコル「アイゲンレイヤー(EigenLayer)」に、分散型ネットワークのセキュリティ強化を目的とした新機能「パーミッションレストークンサポート(Permissionless Token Support)」が導入される。「アイゲンレイヤー」の開発元であるアイゲンラボ(Eigen Labs)が8月14日発表した。

なお現在「パーミッションレストークンサポート」はテストネットで稼働しており、今週中にはメインネットで展開されるようだ。

この新機能導入により「アイゲンレイヤー」内のセキュリティサービスである「アクティブ検証サービス(AVS)」が、あらゆるERC-20規格トークンをリステーキング可能な資産として利用可能になるとのこと。これにより「AVS」は、ユーザーがリステーキングしたトークンを活用して、提供するサービスのセキュリティを強化できるという。

またこれに伴いトークンの利用範囲が広がり、分散型ネットワークのセキュリティも強化されるとのこと。なおリステーキング可能なトークンには、AVSトークン、ステーブルコイン、BTC建てトークンが含まれるとのことだ。

ちなみに「AVS」とは、「アイゲンレイヤー」内のセキュリティプロファイルをカスタマイズする為のサービスである。そして「AVS」が独自発行するトークンAVSトークンは、AVSのセキュリティ機能を強化する為に利用されるだけでなく、リステーカーやオペレーターへの報酬としても使われるという。

なおリステーキングとは、既にステーキングされたトークンを再度ステーキングし、担保として利用する技術である。「アイゲンレイヤー」は、このリステーキングを通じてトークンのセキュリティ機能を引き出し、分散型ネットワーク全体の安全性を向上させる為のプロトコルとなっている。

関連ニュース

参考:アイゲンレイヤー
images:iStocks/LeoTroyanski

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【9/19話題】グーグルクラウドの新RPCサービス「Blockchain RPC」、BitGoが独自ステーブルコイン「USDS」など(音声ニュース)

グーグルクラウド、新RPCサービス「Blockchain RPC」開始、カストディ大手BitGo、独自ステーブルコイン「USDS」を来年1月に発行へ、英レボリュート、独自ステーブルコイン発行を計画中か=報道、サークルの米ドルステーブルコイン「USDC」、ブラジルとメキシコの法定通貨から直接利用可能に、コインベースにZetachain(ZETACHAIN)とAleo(ALEO)上場へ、TON財団とカーブファイナンスが提携、TON基盤のステーブルコインスワップ開始、ブラックロック、ビットコインを「ユニークな分散投資」の資産として概説するレポート公開、テザー社、2024年Q2の監査情報を開示。1184億ドルの準備金を保有

広告

ビットコインL2「スタックス(STX)」がアプトス(APT)と統合、BTC導入に向け

スマートコントラクト導入のビットコイン(BTC)レイヤー2ネットワーク「スタックス(Stacks)」が、レイヤー1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」と統合し、「アプトス」上でのBTC導入を計画している。両プロジェクトが暗号資産メディア「ディクリプト(Decrypt)」の報道を引用する形で9月17日発表した