トランプの息子ら、DeFiや暗号資産関連プロジェクト推進を予告

トランプ氏の公式DeFiチャンネルが公開

米前大統領で2024年米大統領選の候補者であるドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr.)氏が、公式テレグラムチャンネル「The DeFiant Ones」を開設したことを8月16日報告している。

同チャンネルは、「トランプ氏の公式DeFi(分散型金融)プロジェクトチャンネル」と説明されている。記事執筆時点(2024年8月16日12:00)での登録者数は12,974名だ。

ドナルド・トランプ・ジュニアはXにて、「私たちの暗号資産(仮想通貨)プロジェクトについて多くの噂が渦巻いている。 本当のことを知り、公式発表の最新情報を得るために、公式テレグラムチャンネルに参加してくれ。 憶測に頼らず、ここで直接ニュースを入手しよう! 」と呼びかけている。

また、トランプ氏の次男エリック・トランプ(Eric Trump)氏は8月7日、「私は本当にクリプト/DeFiに惚れてしまった。重大発表にご期待ください」と自身のXにてポスト。

同投稿にトランプ氏のビジネスベンチャーを統括する持株会社であるトランプ・オーガニゼーション(Trump Organization)とトランプ氏、そしてドナルド・トランプ・ジュニア氏を@ポストしている。

暗号資産関連の新プロジェクトが開始予定

またエリック・トランプ氏は、トランプ・オーガニゼーションが数週間以内に暗号資産に関する新たなプロジェクトを発表する予定だと8月14日のニューヨーク・ポストに明かしている。同氏によればそれは「デジタル不動産」だという。 「公平で、誰もがすぐにアクセスできる担保が銀行や金融の世界を揺るがすものだということを、人々が理解しているかどうかはわからないが、それを変える手助けができればと思う」とエリック・トランプ氏は述べている。

英フィナンシャル・タイムズ紙によると、民主党候補の選出が確実視されているカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領も、暗号資産業界との関係修復を目指し、大手暗号資産企業に接触しているとされる。

投資プラットフォーム提供の英AJベル(AJ Bell)の投資アナリストは「トランプ氏は暗号資産賛成派なので、彼が勝利すれば理論上は業界に追い風が吹く」との見方を示しているが、「ハリス氏の立場はまだ分からないが、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領よりも穏健な姿勢を取る可能性があるとの報道もある」とも指摘。

暗号資産取引所コインベース(Coinbase)のCEOであるブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏は8月1日、11月の米大統領選などを前に暗号資産業界の政治的な影響力が高まっているとして、選挙の勝敗に関わらず次期米政権は暗号資産に対して「建設的」な対応をするだろうとの見方を示していた。

しかし最新の動きとして、ハリス氏が経済政策に関する顧問として、暗号資産に批判的な人物2人を起用したことが情報筋の話としてブルームバーグにより8月13日に報じられた。これにより暗号資産業界ではハリス氏がバイデン政権と同様、暗号資産に対して抑圧的な政策を取るのではないかとの懸念も高まっており、今後の動きに注目が集まっている。

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参考:ニューヨーク・ポストブルームバーグ
images:Reuters

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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