サークル「USDC」、フロウのネイティブサポート終了へ

「USDC」のフロウのネイティブサポート終了へ

「USD Coin(USDC)」等のステーブルコインを発行する米サークル(Circle Internet Financial)が、フロウ(Frow)ブロックチェーン上の「USDC」のサポートを終了することを8月5日発表した。

発表によるとフロウ上での「USDC」のミント(鋳造/発行)は、8月27日正午(東部標準時)までは継続される。ただし、9月3日までには他ブロックチェーンへフロウ上の「USDC」を移行することがサークルより推奨されている。

今回のサポート終了は、フロウ開発元のダッパーラボ(Dapper Labs)による同チェーンのメインネットアップグレード「ケイデンス(Cadence)」が9月4日に実行されることに起因する。同アップグレードによりフロウではEVM(イーサリアムバーチャルマシン)がサポートされ、フロウ上のファンジブルトークン(FT)は全てERC-20規格に互換性を持つことになり、「ケイデンス」のスマートコントラクトで使用可能になるという。

そのためフロウ上の「USDC」は、9月3日までに凍結されるという。サークルの企業および機関の顧客であれば、その際にフロウ上に残っているUSDCについてはスナップショットが取得され、それに基づいた償還プロセスが9月4日より行われるとのこと。対象者は手動にて同プロセスを実行することで、フロウ上の「USDC」残高の償還が可能になるとのことだ。

ただし、リテールの「USDC」保有者およびサークルの顧客でない場合については、フロウのウェブサイトにてスワップオプションにアクセスする必要があるとのこと。これについてはフロウ財団(Flow Foundation)からの今後のアナウンスを確認する必要があるようだ。

またダッパーラボ提供の「ダッパーウォレット(Dapper Wallet)」にフロウ上の「USDC」を保有している場合は、8月27日までは同ウォレットでの「USDC」入出金機能が有効であるという。同期日以降、同機能は無効になるとのことだ。

なお現在「USDC」はフロウを除くと、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、アバランチ(Avalanche)、ヘデラ(Hedera)、ステラ(Stellar)、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、アービトラムワン(Arbitrum One)、ベース(Base)、OPメインネット(OP Mainnet)、ニア(NEAR)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セロ(Celo)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)の15のブロックチェーンに対応している。

関連ニュース

参考:サークルダッパーラボ

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

広告