スイ(SUI)、DAGベースのコンセンサスプロトコル「Mysticeti」ローンチ

SUIでDAGベースのコンセンサスプロトコル公開

DAG(Directed Acyclic Graph:ダグ)ベースのコンセンサスプロトコル「ミスティセティ(Mysticeti)」が、「スイ(Sui)」メインネットでローンチされた。「スイ」が7月26日発表した。

「ミスティセティ」はテストネット段階で、390msのレイテンシー(遅延)と640msの決済完了を実現し、従来のコンセンサスプロトコル「ナルホワ・ブルシャーク(Narwhal-Bullshark)」に比べてコンセンサス時間を80%短縮できたとのこと。

これによりweb3ゲームやDeFi(分散型金融)などにおいて高速なトランザクションでユーザー体験を向上させることが可能だという。

また「ミスティセティ」は、レイテンシをスループットから切り離し、ネットワークやノードの障害があっても100K TPS(Transactions Per Second)以上の高スループットを提供できるとのこと。

そして「ミスティセティ」のバリデーターは、コンセンサスアルゴリズムにおける一連のプロセス(ラウンド)の中で、ブロックを共有する際の証明プロセスを省略できるという。これによりラウンド数が半減することになり、DAGベースのコンセンサスアルゴリズムの中で最も少ないラウンドを実現しているとのことだ。

さらに「ミスティセティ」では、トランザクションがブロックチェーンに記録される際の手順(コミットルール)で、ラウンドごとに複数のリーダーを自然に任命し、より多くのトランザクションを早期にコミットできるようにするという。これによりネットワーク全体のトランザクション処理能力が向上するとのこと。

「スイ」では今年6月に、分散型ストレージ及びDAプロトコル「ウォルラス(Walrus)」が開発者向けに公開されている。開発者は「ウォルラス」の利用により画像、AIモデル、ゲームアセットなどのメディアやWebアプリ、dappsのフロントエンドなどを保存できるとのことだ。

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images:iStocks/Who_I_am・MARHARYTA-MARKO

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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