前Coinbase社長兼COOがブロックチェーンユニコーン企業Figure Technologiesの社長へ
米サンフランシスコ拠点のブロックチェーン企業「Figure Technologies」は前Coinbase President&COOのAsiff HirijiをPresidentとして迎え入れたことを明らかにした。同氏はCoinbaseの前はa16zでオペレーティングパートナーとして1年間勤めた。これまでのキャリアを振り返ると、TD Ameritradeの社長兼COOを務め、その不動産ビジネスを国内最大のオンラインブローカーとして6倍規模の成長させた。 さらに、同氏は、TPG Capital、Saxo Bank、HP、およびBain Capitalでシニアリーダーとしての役割も果たしてきた。
直近のCoinbaseでは、Asiff Hiriji氏は2019年5月まで18ヶ月間勤め、その間にCoinbase社は10億ドルの収益と80億ドルの時価総額を評価された。
Figure Technologiesはブロックチェーンを用いた消費者向けの金融サービスを提供している。同社はユニコーン企業となっていて、事業は住宅や学生ローン商品を提供している。
Figure TechnologiesのCEO兼FounderのMike Gagney(マイク・ガグニー)氏は「Asiffは、すでに世界中の金融サービスの変革を推進するために、Figureの成長をマネジメントする道筋に関して重要なアドバイザーとなっていました。金融サービス業界での彼の深い経験と、企業が成長を促進し、管理するのを支援してきた彼の長い歴史は、いずれも我々の成長と新しい形のマーチャントバンクの創出にとって重要になります」とコメント。
ASiff Hiriji(アシフ・ヒルジ)氏は「ブロックチェーンは金融サービスのコストをクラッシュさせ、製品をより手頃な価格ですべての人が利用できるようにします。 Figure Technologiesは、実際にその未来を実現する数少ない企業の1つです。より手頃な価格で製品を手にするチャンスはより多くの金融商品に拡大し、マーチャントバンクの機能をすべての金融機関に開放することができるでしょう。 ブロックチェーンはそれを実現させることができる技術だと確信しています」とコメント。
編集部のコメント
Figure Technologies社は2018年にシリアルアントレプレナーであるマイク・カグニーが設立した企業です。同社は12月5日にシリーズCラウンドで1億300万ドルの資金調達を完了させています。このシリーズCラウンドには、MUFG Innovation Partnersも参画しています。
記事:Figure Technologies, Inc. への出資について
同社は、リクルートなどが出資をしているProvenanceのブロックチェーンプラットフォームを活用して、住宅ローン、学生ローンなどの貸出プロセスを簡素化しています。今後はサプライチェーンファイナンスにも参入する可能性があることも示唆されています。
記事:金融商品の組成・販売における効率性を向上するブロックチェーンプラットフォームを提供するProvenanceへ出資
このように今後、住宅ローン、学生ローンなど貸出までの認証・承認プロセスに時間がかかったものが、簡素化され、消費者が利用しやすくなり、選択肢が広がっていくことが予想できます。この流れは、昨日のCrowzのニュースでもお伝えましたが、グローバルトレンドではないでしょうか。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済
(images:antoniokhr)