米クラーケン、機関投資家向けカストディサービスを英国と豪州に拡大

クラーケンがカストディサービスを英国と豪州に拡大

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、英国および豪州の機関投資家向けにカストディソリューションを提供開始したことを7月18日発表した。

同カストディソリューションは、クラーケンによる機関投資家向けブランド「クラーケン・インスティテューショナル(Kraken Institutional)」によるものだ。同ブランドは今年3月に立ち上げられており、米国の一部の州を対象にカストディソリューション等を提供していた。

なお同ソリューションは、米ワイオミング州認定の銀行であるクラーケンファイナンシャル(Kraken Financial)を通じて提供されている。英国および豪州においても同行が直接カストディサービスを提供するとのことだ(クラーケン・インスティテューショナルは、同ソリューションのサービスプロバイダー)。

なおクラーケンによるカストディソリューションは現在、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、イーサリアム上のERC20規格のUSDCをサポートしている。同取引所によると今年後半には、追加の資産サポートを行う予定であるという。

クラーケン・インスティテューショナルの責任者であるティム・オギルビー(Tim Ogilvie)氏は「クラーケンは英国と豪州で長年強い存在感を示してきたため、クラーケンのカストディソリューションを拡大する第1の目的地はこれらの2カ国でした。両市場は機関投資家向けの暗号資産市場が確立しており、クラーケンカストディの現地での立ち上げにより、これらの機関投資家がこの資産クラスへの関与を強化できると期待しています」とコメントしている。

なお「クラーケン・インスティチューショナル」は、クラーケンの既存商品であるスポット取引、OTC取引、ステーキング、機関投資家向けに特別な調整を施した暗号資産取引、投資、保管サービスをまとめて提供するブランドだという。対象となるのは機関投資家、資産運用会社、ヘッジファンド、富裕層個人である。

関連ニュース

参考:クラーケン
images:iStocks/eugenesergeev・Ninja-Studio

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

イーサリアム研究者ら、EigenLayerのアドバイザー辞任。中立性の懸念を理由に

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)の研究者でありながら、リステーキングプロトコルであるアイゲンレイヤー(EigenLayer)のアイゲン財団(Eigen Foundation)のアドバイザーとなったことで物議を醸していた、ジャスティン・ドレイク(Justin Drake)氏とダンクラッド・ファイスト(Dankrad Feist)氏が、アイゲンレイヤーの顧問を辞任したことをそれぞれのXアカウントにて11月3日に発表した

【11/5話題】メタプラネットがグローバル株式指数BLOCKに採用、香港OSLがコインベスト買収など(音声ニュース)

メタプラネット、グローバル株式指数「コインシェアーズ・ブロックチェーン・グローバル・エクイティ・インデックス」に採用、暗号屋が暗号資産市場のマーケットメイク事業開始、上場後トークンの流動性不足の課題解決で、香港認可の個人向け暗号資産取引所OSL、コインベスト買収で日本市場へ参入へ、「獺祭」の旭酒造、正規品の証明にブロックチェーン活用。SBI「SHIMENAWA」導入で、英年金関連企業カーライト、年金基金のポートフォリオにビットコイン組み込み、独通信事業者ドイツテレコム子会社、余剰エネルギー活用のBTCマイニングをテスト、ステーブルコイン決済BridgeがウォレットAPI提供Triangle買収、Stripeによる大型買収進行中に、UBSアセットマネジメント、イーサリアム上でトークン化マネーマーケットファンド「uMINT」立ち上げ

広告