自身のSNSで表明
前米大統領で現共和党大統領候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が、副大統領候補として親暗号資産(仮想通貨)派のJ.D.バンス( J.D. Vance)上院議員を指名した。トランプ氏のSNS「トゥルーソーシャル(Truth Social)」で7月15日表明している。
「熟考に熟考を重ね、多くの方々の素晴らしい才能を考慮した結果、私は、合衆国副大統領の地位に最もふさわしい人物は、偉大なるオハイオ州のJ.D.バンス上院議員であると決断した」とトランプ氏は投稿。
バンス氏は親暗号資産派として知られ、昨年には他の共和党議員とともに、米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長に書簡を送り、SECが暗号資産企業DEBT Boxへの訴訟で行った不正確な発言に対し苦言を呈していた。
また同氏が、米国におけるデジタル資産規制の見直しを目的とした法案を7月に提出するために行動していることが、米政治専門メディア「POLITICO」によって報じられている。
さらにバンス氏は2022年度の年次報告書にて、暗号資産取引所コインベース(Coinbase)にて、100,001ドル – 250,000ドル相当のビットコイン(BTC)の保有を報告している。
その他にも投資プラットフォームのロビンフッド(Robinhood)とオンライン取引証券会社のチャールズ・シュワブ(Charles Schwab)にもバンス氏が口座を保有していることが確認できる。
またバンス氏は自身の著作「ヒルビリー・エレジー(Hillbilly Elegy)」の印税として、ハーパーコリンズ社から121,376ドルを受け取っている。なお同作は、白人貧困家庭に生まれながら幸運と努力で社会的成功をおさめた主人公による、家族との愛と再生を描いた自叙伝だ。2016年のベストセラーになり映画化されている。また映画作品はアカデミー助演女優賞をはじめ栄誉ある賞の8部門にノミネートされた。
2024年米大統領選においてトランプ氏は、暗号資産への強力な支持を表明。
暗号資産による政治献金の受け入れや、トランプ政権には暗号資産採用の用意があるとアピールしている。
また7月13日には米ペンシルベニア州バトラーでの演説中に銃撃され、右耳の上部を銃弾が貫通する負傷を負ったが、命に別状はなく、選挙活動に邁進中だ。
トランプ氏は7月25日から27日にテネシー州ナッシュビルで開催されるビットコインのカンファレンス「Bitcoin 2024」で講演する予定である。