パクソス、シンガポールでステーブルコイン立ち上げ承認、DBS銀行と提携も

DBS銀行との提携も発表

パクソスデジタルシンガポール(Paxos Digital Singapore Pte. Ltd.)が、シンガポール金融管理局(MAS)より同国内でのデジタル決済トークンサービス提供の完全承認を受けたことを7月1日発表した。

なお同社は、企業向けブロックチェーンインフラ提供やステーブルコイン発行を行うパクソス(Paxos)のシンガポール法人だ。

この承認によりパクソスは、MASが今後予定しているステーブルコインの枠組みに沿ったステーブルコインの発行が可能になった。

またパクソスは、現金管理とステーブルコイン準備金の保管のための主要な銀行パートナーとしてシンガポール最大の銀行であるDBS銀行を選択している。

パクソスでは、米ドル連動の「Pax Dollar(USDP)」、金(ゴールド)連動の「Pax Gold(PAXG)」、米決済大手ペイパル(PayPal)の米ドル連動の「PayPal USD(PYUSD)」といったステーブルコインを発行している。

また昨年11月には、アブダビ・グローバル市場(ADGM)の金融サービス規制当局(FSRA)から、ステーブルコインの発行及び暗号資産仲介およびカストディサービス提供に関する金融サービス許可(IPA)の原則的承認を得ている。

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参考:発表
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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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