VanEck、米国初の「ソラナ現物ETF」をSECに申請。SOL価格も上昇

米国初のソラナ現物ETFがSECに申請

米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、暗号資産ソラナ(SOL)の現物価格に連動した上場投資信託(ETF)のS-1申請書類を米証券取引委員会(SEC)へ提出した。米国においてソラナの現物ETFが申請されるのは初のことである。なおこのことは、ヴァンエックのデジタル資産リサーチ責任者のマシュー・シーゲル(Matthew Sigel)氏が自身のXアカウントより6月26日報告している。

ヴァンエックが申請したソラナ現物ETFの名称は「ヴァンエック・ソラナ・トラスト(VanEck Solana Trust)」。SECへの申請書によると同ETFは、シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)へ上場させる予定だ。

なおSOLについては、昨年6月に海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)らを訴えた際の訴状にて、SOLを含む13銘柄の暗号資産について「有価証券に該当する」と指摘していた。

また同13銘柄には含まれないものの、以前より証券性について調査されていたイーサリアム(ETH)については、SECの調査が終了し「有価証券に該当しない」ことが6月19日に米コンセンシス(Consensys)より報告されている。そしてイーサリアム現物ETFについては、早ければ7月4日にも承認する可能性があると業界幹部やその他の関係者の話としてロイターが報じている。

シーゲル氏はXのポストにて、SOLがビットコイン(BTC)やETHと同じく証券ではなく「商品(コモディティ)である」とした旨を伝えている。同氏はその考えについて「SOLはBTCとETHと同様にブロックチェーン上の取引手数料や計算サービスの支払いに利用される。またSOLはETHと同じく、デジタル資産プラットフォームでの取引やP2P取引で使用できる」と述べている。

なお今回の報告を受け、市場ではSOLの価格が急騰している。シーゲル氏の報告があった26日22:00直前のSOL価格は22,302円だったが、その後24,188円まで上昇。記事執筆時点(2024.6.28 10:00)で24時間の価格上昇率は9.82%となっており、価格は24,129円となっている。

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参考:SEC
images:iStocks/LeoTroyanski

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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