WEF(世界経済フォーラム)がCBDC開発フレームワーク「CBDC Policy-Maker Toolkit」を発表
40以上の中央銀行、学術機関、金融機関とWorld Economic Forum(WEF)が連携して、中央銀行デジタル通貨(CBDC)開発のフレームワーク「CBDC Policy-Maker Toolkit」を発表した。
このフレームワークは、新興国、先進国など様々な規模の国が利用することを想定して、リテール取引、ホールセール取引、クロスボーダー取引やハイブリッド取引など、様々な利用用途に応じたCBDCに関する情報を提供している。
この発表に応じて、バーレーン中央銀行総裁、タイ銀行総裁がコメントをしている。バーレーン中央銀行総裁のラシード・M・アル・マラジ氏は「WEF(世界経済フォーラム)によって開発された”CBDC Policy-Maker Toolkit”を試験的に導入する予定です。 第4次産業革命の変化を学び、成長させ、それに適応する機会になることを願っています」とコメント。
タイ銀行総裁のSantiprabhob(サンティプラブホブ)氏は「このツールキットが、CBDCを展開していくのための実用的なフレームワークとなるだろう」とコメントしている。
編集部のコメント
全世界で中央銀行デジタル通貨に関する調査や開発が進んでいます。1月20日には、OECD(経済協力開発機構)がLibraメンバーを含めた92のブロックチェーン組織「BEPAB」を設立したことを発表しています。WEF(世界経済フォーラム)も40以上の中央銀行、学術機関、金融機関とともに、CBDC開発のフレームワークを発表しました。各国のCBDCヘの取り組みを、共有し、推進できるコミュニティが生まれ続けていることは、非常に良い流れだと、あたらしい経済編集部は考えています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:Guzaliia-Filimonova )