アイゲンレイヤーの「EigenDA」、シビル攻撃やDDoS攻撃の対策でセキュリティ強化

EigenDAがシビル攻撃やDDoS攻撃の対策のためセキュリティ強化

イーサリアム(Ethereum)ベースのリステーキングプロトコル「アイゲンレイヤー(EigenLayer)」をもとに構築された独自のDA(データ可用性)レイヤー「アイゲンDA(EigenDA)」が、シビル攻撃やDDoS攻撃の対策のためセキュリティ強化を行った。「アイゲンDA」の公式Xアカウントが6月23日に発表した。

現在「アイゲンDA」は、ロールアップに利用する場合は無料で利用可能だ。

今回のセキュリティ強化では、この無料利用枠を悪用したシビル攻撃およびDDoS攻撃の対策のため、IPアドレスやETHアドレスの楕円曲線デジタル署名アルゴリズム(ECDSA)認証を使用したホワイトリスト機能を実装したという。

なおシビル攻撃は、複数のアカウントやIDを保有することで1ユーザーに対して許されているリクエストの量を超えてリクエストを行う攻撃のこと。複数のアカウントを使うことで「アイゲンDA」の無料利用枠を何度も利用するといった例がこれに当てはまる。

「アイゲンDA」公式Xの投稿によると現在提供されている無料枠は、レイヤー2ブロックチェーンとして最もデータの保存が必要とされている「ベース(Base)」で必要な量をカバーしているという。

しかし「アイゲンDA」の利用希望者は「アイゲンDA」のパートナーとなることで、さらに多くの容量を無料で使用可能とのことだ。

「アイゲンDA」は、今年4月にリリースが発表された初めの「アクティブ検証サービス(AVS)」だ。なお「AVS」は「LST」を用いたセキュリティサービスであり、ユーザーはリキッドステーキングサービスを利用することで得られるトークン「LST」を「AVS」にステーキングすることでセキュリティサービスに参加可能になる。

DA(データ可用性)とは、ユーザーがブロックチェーンのデータが正当かどうかを検証するためにブロックのデータを実際に取得し、利用可能にする機能のこと。これにより不正があったトランザクションを誰でも検証し、異議申し立てできるためセキュリティが担保される。

またDAレイヤーはブロックチェーンにデータ可用性を提供するためのモジュールで、L2ネットワークに対し低コストで提供することを目的として開発されているものが一般的だ。

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images:iStocks/hqrloveq・incohre-

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属 格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。 SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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