ビットコインL2「スタックス（STX）」、ブロック生成で約9時間の遅延発生

Stacksのブロック生成で約9時間の遅延発生

スマートコントラクト導入のビットコイン（BTC）L2ネットワーク「スタックス（Stacks）」が、ブロック生成で遅延が発生したことを6月14日発表した。

「スタックス」はブロック生成が遅延した原因について、予期しないマイニング動作とビットコインの再編成（リオーグ）によるものと説明している。なお遅延した時間は約9時間ほどだ。

ビットコインブロックチェーンで再編成が起きるのは、複数のマイナーが同時に新しいブロックを生成した際だ。この場合、一時的にネットワーク上で新たに複数のチェーンが存在することになる。

またこの時に編成前の古いチェーンのブロックに含まれていた取引を、新たなチェーンに再度取り込む必要がある。この際にノードは新しいチェーンが正しいものであるかを確認し、また古いチェーンを無効にする作業を行う為、これらの調整期間中はブロック生成が停止することになる。

「スタックス」で起きた今回のブロック生成の遅延について、同ネットワークの共同創業者ムニーブ.btc（muneeb.btc）氏は、「このようなブロックの遅れは、スタックスの新しいコンセンサスであるナカモト（Nakamoto）では問題にはならない（フォークがないため）」とXにてコメントしている。

ちなみに「ナカモト」は「スタックス」のアップグレードで、トランザクション処理の速度向上や最終保証の強化、チェーン再編成に対する堅牢性の向上などといった「スタックス」に多くの新機能と改善をもたらすとされている。このアップグレードは今年4月に発表されている。

スタックスとは

「スタックス」はスマートコントラクトをビットコインに導入することで、DeFi（分散型金融）アプリケーションの展開に適した環境の構築を目指すプロジェクト。「スタックス」の独自トークン「STX」を一時的にロックし、ネットワークのセキュリティとコンセンサスをサポートすることで、報酬としてビットコイン（BTC）の獲得が可能だ。

We are experiencing a delay in Stacks block production due to unexpected mining behavior combined with a Bitcoin reorg.

Core developers in the ecosystem are investigating the issue and working to resolve it as quickly as possible.

Thank you for your patience & understanding.

— Stacks Status (@stacksstatus) June 14, 2024

A Bitcoin reorg caused slow block production on Stacks today until various miners could update.

This type of block slowness is not an issue in Stacks Nakamoto new consensus (as no forks). That’s why Nakamoto has been the sole focus for dev activity.

All miners are back!

— muneeb.btc (@muneeb) June 14, 2024

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