アーサーヘイズがCovalentの戦略アドバイザー就任、報酬はCQTで

CQTの価値向上に寄与か

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックス(BitMEX)の共同創業者兼元CEOで、現在はファミリーオフィスのメイルストローム(Maelstrom)の最高投資責任者を務めるアーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏が、ブロックチェーンデータインフラ提供のコバレント(Covalent)の戦略アドバイザーに就任した。同社が6月6日発表した。

2019年設立のコバレントは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を含む225以上のネットワークにデータインフラを提供する企業だ。 ビックデータ技術を活用し、チェーンデータにアクセスする単一のAPIを提供している。

また同社はイーサリアム・ウェイバック・マシン(EWM)を導入し、イーサリアムエコシステムのデータをすべて利用可能にした。これによりAI開発者やユーザーはチェーン上のすべての履歴にアクセスでき、AIの安全性に関する現在の懸念に対処できるという。

なおCQTはコバレントプロジェクトのガバナンストークンだ。

暗号資産メディアのザ・ブロック(The Block)のインタビューにてヘイズ氏は、コバレントに加わった理由として「CQTの価値向上の手助け」を挙げている。

ヘイズ氏によればCQTは長年、The Graph(GRT)などの競合他社に比べて過小評価されていたという。しかし現在、CQTの提供は拡大している。その人気とナラティブのギャップが広がっているように感じているため、同氏はストーリーテラーとして、そのギャップを縮める手助けをすることを目指すとのことだ。

また、ヘイズ氏はコバレント戦略アドバイザーの報酬をCQTで受け取るという。

ヘイズ氏は「長期的なデータの可用性は、AIをめぐる不確実性を伴う分散型の未来を確保する上で極めて重要」とし、「イーサリアム・ウェイバック・マシン(EWM)は、新たなレベルのセキュリティと透明性を備えたAIのためのイーサリアムを確立する。私はコバレント・チームの一員となり、最終的にスケーラビリティと真の分散化を促進する最高のデータ・インフラを構築する一翼を担えることを楽しみにしている」とコメントしている。

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参考:コバレントThe Block
images:iStocks/Rawpixel・putilich

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。 同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。