リップル社が日韓市場のXRP Ledger支援でファンド設立
米フィンテック企業のリップル(Ripple)社が、「XRPL Japan and Korea Fund(XRPL日本・韓国ファンド)」の立ち上げを6月11日発表した。
発表によると「XRPL日本・韓国ファンド」は、日本と韓国の市場におけるXRP Ledger(XRPL)のイノベーションを支援するための、市場特化型ファンドとのこと。
日本および韓国のXRPLコミュニティの成長や企業パートナーシップ、開発者向け助成金、スタートアップ投資などの取り組みをサポートするという。
具体的に企業とのパートナーシップでは、日本や韓国の有力企業と提携し、XRPLの利用を促進するとともに、多様な産業におけるエンタープライズユースケースを探求・実現するとのこと。
また開発者への資金提供では、XRPL上で開発される有望なプロジェクトに、技術的・ビジネス面からの支援を行うとともに資金提供を行うという。
スタートアップ企業への投資では、XRPLを活用し、新しくエキサイティングなユースケースを開発するスタートアップ企業に対して投資を行うとのこと。
そしてコミュニティサポートでは、地域のXRPLコミュニティの活動を促進するために、日本・韓国におけるイベント、ハッカソンや教育プログラムをサポートするとのことだ。
リップル社は日本と韓国について、「強力な金融機関や事業会社とのパートナーシップ、先進的かつ積極的な規制の枠組み、そしてブロックチェーン業界における革新的なスタートアップ企業を背景に、世界のXRPLコミュニティの中でも最も勢いがあり急成長している市場」と評価している。
またリップル社の戦略イニシアチブ担当バイスプレジデントである吉川絵美氏は「このファンドのローンチは、日本と韓国がブロックチェーン・イノベーションにおいて極めて重要な地域であるというリップルの強い信念を表しています。私たちは、このファンドがこれらの活気ある市場に変革をもたらすことを楽しみにしています」とリリースにてコメントしている。
なお「XRPL日本・韓国ファンド」のウェブサイトによると、同ファンドの申請プロセスの詳細は近日中に公開されるとのことだ。
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参考:リップル社
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