Toyota Leasingがタイでブロックチェーンで債券を発行
トヨタのタイ子会社Toyota Leasing(トヨタリーシング)がThai Bond Market Associationのブロックチェーンプラットフォームを使用して社債を発行した初の企業となったことを「Ledger insights」が報じた。債券発行が行われたのは、12月のことである。
このブロックチェーンプラットフォームは、タイの証券取引委員会(SEC)の規制サンドボックスの下で運用されていて、サポートはタイ銀行が行なっている。
トヨタのタイ子会社で車の生産を担う「TOYOTA MOTOR Thailand」とToyota Leasingが機関投資家や富裕層に5億バーツ(1640万ドル)の債券を発行した。バンコク銀行は債券の引受会社となり、アユタヤ銀行が最大の債券保有者となった。
トヨタリースのマネージングオフィサー兼CFOであるチュンカモールブーファカム氏は「ブロックチェーンが債券保有者へのリアルタイム通知により会社を支援し、取引の効率化と主要債券市場での発行プロセスの緩和をもたらす」とバンコクポストに語っている。
編集部のコメント
タイでは、企業やガバナンス向けのブロックチェーンアプリケーションを積極的に調査しています。数ヶ月前、財務省は、ブロックチェーンVATの払い戻し、政府の電子調達、国債の発行という3つのブロックチェーンプロジェクトを発表しています。
11/26にBangkok Postで、タイの消費税局が2020年にブロックチェーン基盤の石油輸出の税還付システムを導入予定であることを明らかにしています。タイは国家として、ブロックチェーンに注力していることがよくわかります。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:Oleksii-Liskonih)