Nデジの「scramberry WALLET」がサンリオのコミュニティサービスに導入へ
サンリオが提供する予定の次世代型コミュニティサービスに、NTT Digital(NTTデジタル)が提供予定の「scramberry WALLET for Business(仮称)」の導入を進めることが5月30日発表された。導入目標は2024年内とのこと。
「scramberry WALLET for Business(仮称)」は、NTTデジタルが提供している「scramberry WALLET(スクランベリーウォレット)」の各機能をAPIにて提供するサービスだ。
NTTデジタルでは今年3月より、デジタルウォレット「scramberry WALLET(スクランベリーウォレット)」を提供開始している。同ウォレットは、暗号資産やNFTの送信・受信・管理ができるweb3サービスの入り口となるデジタルウォレットとのこと。対応チェーンはAstar(アスター)、Avalanche(アバランチ)、Ethereum(イーサリアム)、Polygon(ポリゴン)だ。
またサンリオは昨年10月、Gaudiy(ガウディ)と協業し、Web3と生成AI技術を活用したSNSサービスを世界同時リリースすると発表していた。このサービスは、サンリオの持つキャラクタービジネスの知見と、ガウディの持つNFTやSBTなどのブロックチェーン技術、さらにはAIエージェントを含む生成AI技術を組み合わせた次世代型のSNSになるとのことだ。
発表当時、同サービスはクローズドテスト中で、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ソリューション「アービトラムワン(Arbitrum On)」とOpenAI(オープンAI)開発の自然言語処理AIモデル「GPT-4」を活用したサービス検証をおこなっていると伝えられていた。
またNTTデジタルは先日5月29日、安全で相互運用可能な多目的ウォレットを開発するためのオープンソース推進プロジェクト「OpenWallet Foundation(OWF)」への加盟を発表。同プロジェクトへの加盟によりNTTデジタルは、OWFへの加盟を通じてオープンソース化を推進していくとともに、自社が開発するウォレットのインターオペラビリティを強化し、グローバルでの事業展開を推進するとしていた。
またNTTデジタルは5月22日、ブロックチェーンを活用した円滑な企業連携手法の検討・実施をめざすプロジェクト「web3 Jam(ウェブスリージャム)」の立ち上げを発表。同プロジェクトにはサンリオの他大手国内企業14社が賛同している。
報道発表:
— NTT Digital Japan (@nttdigital_jp) May 30, 2024
サンリオの次世代型コミュニティサービスへNTT Digitalの「scramberry WALLET for Business(仮称)」の年内導入を基本合意https://t.co/9EkUuFUxud
関連ニュース
- サンリオとガウディ、アービトラムとGPT-4活用のSNSを来春グローバルリリースへ
- 「ハローキティとなかまたち」のNFT、サンリオとRECURがリリースへ
- NTTドコモのNTT Digital、暗号資産ウォレット「scramberry WALLET」提供開始、アスター・アバランチ・イーサリアム・ポリゴン対応
- NTTデジタルが新プロジェクト「web3 Jam」立ち上げ、ブロックチェーン活用で円滑な企業連携めざす
- ドコモがweb3サービスを海外展開か、新会社設立も=報道
images:iStocks/Molnia