日銀がレポート「ブロックチェーン技術のスケーラビリティ問題への対応」を発表
日本銀行が「ブロックチェーン技術のスケーラビリティ問題への対応」と題したレポートを17日に発表した。
同レポートは、同行決済機構局の田中修一氏、菅山靖史氏によって作成された。
内容は、ブロックチェーンのスケーラビリティ問題に対してのこれまで行ってきた内容と現在検討が進められている主な取り組みをまとめている。
日本銀行は「決済システムの安全性と効率性を改善していくために、新しい技術の動向やこれが決済手段に与える影響等について十分に把握しておく必要がある。欧州中央銀行との間で、分散型台帳技術に関する共同調査(「Project Stella」)に取組んでいるのも、その一例である。日本銀行としては、今後も新技術の動向や影響等について積極的に調査を行っていく方針である」と同レポートを締めくくっている。
編集部のコメント
同レポートは、ブロックチェーン技術が抱える「スケーラビリティ問題」について解説されており、その対応についても確認ができる内容になっています。
なお「スケーラビリティ問題」とは、ブロックの中に書き込める取引データの量(トランザクション)が限られていることが引き起こすことです。そのブロックチェーンの利用者が増えれば増えるほどトランザクションの処理能力が低下し、送金の遅延や送金要求も承認されない等の事態が発生する問題のことです。
コメント:大津賀 新也(あたらしい経済)