アニモカJPと三井物産ら、IVVYのライブでweb3ロイヤリティプログラムのPoCへ

IVVYのライブでweb3ロイヤリティプログラムのPoC

Animoca Brands Japan(アニモカブランズジャパン)が、音楽分野におけるweb3を用いた新たなロイヤリティプログラムの創出に向けたPoC(概念実証)の開始を5月29日発表した。

このPoCは、ダンスボーカルグループ「IVVY(アイビー)」を協力アーティストとして実施。また2024年6月4日に実施する「IVVY」のライブイベントに連動した取り組みも行われるという。

なおPoCはアニモカJPの他に三井物産、そして「IVVY」の所属事務所であるエーライツと所属レーベルの日本コロムビアが実施する。

発表によると構想中のロイヤリティプログラムでは、これまで収集できなかったファンの行動データの可視化により、興業主やアーティストの所属事務所はファンの活動量に応じたコンテンツの提供、NFTなどデジタルアイテムの販売などによる収益源の多様化が実現できるという。

またアーティストのファンには、推し度合いに応じた新たなリワードや体験の提供を目指しているとのことだ。

今回のPoCでは、ファンが行っているSNSでの発信やストリーミングなどの非課金行動とグッズ購入などの課金行動の可視化に加え、ファンクラブの在籍期間などの外部データと連携し、それらの行動をデジタル上で証明するために譲渡不可のNFTである「SBT(ソウルバンドトークン)」を付与するとのこと。

そして運営側は、収集したデータや推し活度合いに合わせ、ファンへ限定体験や限定コンテンツを提供していく予定とのことだ。

なお今回のPoCでは、このようなロイヤリティプログラムの実用化に向けた第一歩として、「推し活の行動データ収集システムの構築・実装」、「推し活の活動度合いを評価する適切な指標・タスクの設計」、「ファンの推し活に対する、アーティストからのリワード設計」、「収集したデータ管理・マーケティング活用手法の検討」が行われるとのことだ。

「あたらしい経済」編集部がアニモカJPへ取材したところ、当該「SBT」の付与はすでに実施されているとのこと。推し活プラットフォーム「オシトラ」へ登録することで付与されるとのことだ。

またPoCの期間である5月7日 〜 6月4日では、ファンの推し活データ・貢献データを取得するという。そして4日に開催するライブにて、そのデータにあわせたリワードがファンへ提供される予定とのことだ。

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参考:アニモカ
images:iStocks/TaiChesco

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者 ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。